広島市新球場(仮称)新築工事 2008年9月3日の建設状況
-広島市新球場(仮称)新築工事-
1957年に建設された「広島市民球場」は老朽化が激しい上に、現在のグラウンドは、右翼91.4m、左翼91.4m、中堅115.8mと非常に狭く、グラウンドの標準である右翼100m、左翼100m、中堅120mをクリア出来ていません。
日本のプロ野球のホーム球場で条件を満たしていないグラウンドは、横浜球場と広島球場だけになりました(神宮球場は外野席を削って広くした)。
過去に何度も新球場を建設する計画が持ち上がりましたが、そのたびに頓挫しました。このあたりの経緯は書くと非常に長くなるので、下記の「ウィキペディア(Wikipedia)」を見てください。本当に「よく着工までこぎ着けた!」と感動を覚えます。新球場は2009年春にオープン予定です。
建設までの紆余曲折 → 建設までの経緯(Wikipedia)
建設現場は、JR広島駅近くの「東広島貨物駅貨物ヤード」跡地です。敷地がいびつな形をしているため新球場は左右対称ではありません。
しかし「90億円の低予算でこんな立派な球場がよく建設できるな!」と感心するようなカッコいい!球場です。
規模的にも、グラウンド-右翼100m、左翼101m、中堅122m、観客席数-30,350席(固定席)、300席分(車椅子スペース)と申し分がありません。
新球場が出来たからチームが強くなる訳ではないですが、プロ野球の日本ハムや楽天、サッカーの浦和レッズやアルビレックス新潟などを見ていると美しく規模の大きいスタジアムは、チームや地域の活性化・団結・人気上昇に間違いなく貢献します。
私を含め多くの阪神ファンは、「広島カープ」に対して後ろめたい気持ちがあります。「金本」、「シーツ」、「新井」と次々主力選手を引き抜いているからです。だから素直に広島カープはには頑張ってほしいし応援しています。
詳しくは → 新球場建設の推進(広島市ホームページ)
定点観測 → プロジェクトの様子(五洋建設ホームページ)
個人ブログ → 夢スタジアム~広島新球場(ほぼ毎日更新)
概要
◆ 計画名-広島市新球場(仮称)新築工事
◆ 階数-地上7階、地下1階
◆ 建築面積-22,845.08㎡
◆ 述床面積-39,282.54㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、鉄骨造
◆ グラウンド-右翼100m、左翼101m、中堅122m
◆ 観客席数-30,350席(固定席:内野1階14,150席、内野2階6,400席、外野1階6,550席、外野2階3,250席)、300席分(車椅子スペース)
◆ 観客席寸法-横幅50cm、前後幅85cm
◆ 建築主-広島市(都市活性化局新球場建設部)
◆ 設計・監理-広島市(都市活性化局新球場建設部)、環境デザイン研究所
◆ 施工者-五洋建設、増岡組、鴻治組JV
◆ 着工-2007年09月28日
◆ 竣工-2009年03月16日予定
◆ 事業費-約90億円
建設現場にある完成予想図を撮影しました。日本では珍しい左右非対称の球場です。
工事車両が出入りする正面ゲートです。
北西側(広島駅側)から見た様子です。写真を見ても分かりますが、新球場の周辺にはかなりの空地あります。
新球場の両側には「Hiroshima Ball Park Town」が整備される予定です。写真手前の西側(広島駅側)にはスポーツショップ、ホテル、レストラン等整備される予定で、新球場奥の東側には大型スポーツクラブ、マンション等が整備される予定です。
ライト側の2階席の工事の様子です。2階席スタンド部分(3階柱~7階スタンド部分)は「PCa(プレキャストコンクリート)工法」を採用しています。
「PCa工法」とは、主に鉄筋コンクリート造(RC造)において、他のPCa工場で一部または全部の部材を製造し、建設現場に運び組み立てる工法です。工期の大幅な短縮およびコストダウンが可能です。
レフト側の2階席の工事の様子です。この部分も「PCa工法」が採用されています。照明塔1基がすでに完成しています。
建設現場には「新球場工事見学スペース」があります。場所はここです。開場時間は、月~土曜日の午前8時30分~午後5時です。日曜日やお盆・年末年始など現場作業のない日は閉場しています。
午後5時になるとゲートが完全に閉まるので気をつけてください。私の場合、午後5時に閉まると知っていましたが、広島市内の超高層ビル撮影に夢中になり着いたのが午後5時5分でした。
私「5時で終わりですよね・・・」
係「はい!」
「少しくらいならいいですよ!」という言葉をちょっとだけ期待していましたが、あっけなく会話が終わり入口が閉まりました(笑)。せめて新球場の模型だけでも撮影したかったのに・・・
新球場の場所はここです。
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