大阪大学 iPS細胞研究で独自組織を立ち上げ!
-大阪大学-
日経新聞が伝えるところによると「大阪大学」が、創薬や再生医療への応用が期待されている「新型万能細胞(iPS細胞)」の研究組織を2009年4月をめどに立ち上げるそうです。施設は、阪大病院の未来医療センター内に設置し、研究者約10人で構成するそうです。
”待ってました!”という感じですが、そもそも昨年の3月に文部科学省が研究拠点を「京都大学」、「慶應義塾大学」、「東京大学」、「理化学研究所」の4機関を選んだ時に「なぜ大阪大学が入っていないのか?」と疑問を感じました。「国がやってくれないのなら自分でやるさ!」という感じでしょうか?
「緒方洪庵」により設立された「適塾」を源流とする大阪大学の医療技術は文句なしに日本の最高峰です。今年の1月17日に行われた国内初となる「心肺同時移植」を見てもレベルの高さが分かります。
医療レベルの高さを示すのに臓器の移植技術がありますが、国内で脳死からの臓器を移植出来る施設は心臓(7施設)、肺(8施設)、肝臓(13施設)、膵臓(14施設)、小腸(9施設)、腎臓(多数)が指定されています。その中ですべての臓器が指定されているのは「大阪大学医学部付属病院」だけです。
詳しくは → (社)日本臓器移植ネットワーク・移植施設
大阪大学は文部科学省との相性があまりよろしくないようで、2003年11月21日に法科大学院(ロースクール)の開設許可される大学が発表された時も「保留」枠に入れられてしまいました。
設置許可申請72校のうち66校は「可」、2校が「保留」、4校が「不可」でした。大阪大学の準備不足もあったと思いますが、ほとんどの大学が「可」だったのに、天下の大阪大学が「保留」の中に入ってしまいました。
結局翌年の初めに認可が下り、2004年4月の開校にはなんとか間に合いましたが、他の大学と比べ試験日が大幅に遅れてしまいました。大阪大学法科大学院はいまだにその後遺症を引きずっており、同じ関西のライバル校である京都大学や神戸大学の法科大学院に比べて新司法試験の合格者数や合格率で苦戦しています。
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