竣工した「広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)」に行ってきました! Part2
-広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)-
新しい広島市民球場(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)」が2009年3月28日に竣工しました。新球場はは4月10日の中日ドラゴンズ戦でこけら落としを迎えます。前回のPart1に続き今回はPart2で主に球場の内側です。
新しい広島市民球場は、事業費約90億円という信じられないような低予算で建設されました。しかしパッと見は150億円~200億円くらい経費をかけたように見えます。
広島県で創業した「五洋建設」が地元の誇りと地域貢献のために受注したとも言われていますが、外から見える部分は豪華に、あまり目に触れない部分は経費を徹底的に削っている様子が球場の構造を見るとよく分かります。
内野のフィールドにも天然芝が植えられています。
スコアーボードと大型映像装置です。今までの市民球場の2倍の大きさです。スコアボード下にある「you me」の文字は「夢」ではなく、地元の大型スーパー「イズミ」の「ゆめタウン」の広告です。
写真右側の緑色の部分は、ピクニック感覚で観戦が楽しめる「寝ソベリア」です。寝そべって観戦が出来ます。
内野スタンド1階席の様子です。
内野スタンド1階席はゆったり確保され、すべての座席にドリンクホルダーが付いています。
ベンチとバックネット付近の砂かぶり席(東芝シート)の様子です。
内野スタンド2階席の様子です。小さめですが屋根もあります。
内野スタンド2階席には背もたれはありませんが、すべての座席にドリンクホルダーが付いています(座席の下)。
ライトスタンドの2階部分に設けられた「カープパフォーマンスシート」です。新球場は周辺に民家があることもあり、原則として旗や鳴り物による応援は認められていません。
ただそれではあまりのも味気なく、広島カープ伝統の熱烈な応援が出来なくなってしまうために「パフォーマンスシート」が設けられました。
レフトスタンドです。北側にJRの線路が走っているためこのように非常に狭いです。この部分は場外ホームランの可能性があるので網のフェンスが設置されています。
構造的にはライトとレフトの配置が逆ですが、参考にしたと言われているアメリカの「オリオール・パーク・アット・カムデンヤーズ」に似ています。でも大挙して訪れることが予想される阪神タイガースファンは狭くてどこで応援すればいいのでしょうか?
ライト側の内野スタンドと外野スタンドの間には、バーベキューを楽しめる「びっくりテラス」が設けられています。
総合案内を撮影しました。案内図を見るとよく分かりますが、「メインコンコース」にほとんどの施設を集積させています。店舗やトイレもこの部分に集中的に配置しています。また「メインコンコース」に上がる階段は球場の建物外に設置しています。
他の球場は建物内に店舗やトイレがありますが、この球場は、「メインコンコース」に配置させて内外野1階席と分離し、球場建物内の構造を簡単にしています。この部分でもかなり建設費の低減になっていると思います。
基本的にはこのような構造で2階席を支えています。その下に「メインコンコース」があり、店舗やトイレを設置しています。「メインコンコース」は球場を1周出来る構造になっています。
2階席部分です。写真を見るとコンクリートに継ぎ目があり一体ではありません。多数のブロックを組み合わせている様子が分かります。
これは「PCa(プレキャストコンクリート)工法」を採用しているためです。「PCa工法」とは、主に鉄筋コンクリート造(RC造)において、他のPCa工場で一部または全部の部材を製造し、建設現場に運び組み立てる工法です。工期の大幅な短縮およびコストダウンが可能です。
内野スタンド1階席の球場建物内には基本的には店舗はありませんが、正面ゲートの1階と2階にはグッズショップがあります。
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