阪急今津線 連続立体交差事業(高架化) 2009年8月20日の建設状況
-阪急今津線・連続立体交差事業-
阪急今津線は、宝塚駅-今津駅間を結ぶ約9.3kmの路線です。途中の西宮北口駅で線路が分断されたため、北側の宝塚駅~西宮北口駅間と南側の西宮北口駅~今津駅間で折り返し運転を行っており、同じ今津線の名称ですが運用上は別の路線です。
連続立体交差事業(高架化)の工事が行われているのは、西宮北口駅の南側の部分ですが、ほとんど連続立体交差事業(高架化)が完了しています。わずかに残った「山手幹線」と「西宮北口駅」の間で工事が行われています。
この部分に高架の駅舎と5番線ホームが建設されます。
あまり見たことないマシンだったので間違っているかも知れませんが、「場所打杭工法」で使用するエアー駆動の「大口径ダウンザボールハンマー」を組み込んだ削孔機だと思います。
掘削作業が終わると「プシュー」というエアーが抜けるような音がしていました。掘った穴に橋脚の支柱の基礎となる「鉄筋かご」を挿入し、コンクリートを流し込むと思われます。
油圧ショベルで掘った穴にすぐ鉄板のフタをしていました。油圧ショベルは本来の目的以外にいろいろな使われ方がされていて面白いです。
少し南側の部分です。連続立体交差事業(高架化)の工事は非常に距離が短くこの部分で終わりです。油圧ショベルにより掘削が行われています。左上に見えるのは、甲南大学の「甲南CUBEE西宮」キャンパスです。
地盤を掘削する際に周辺の土が崩れるのを防ぐための「土留壁(どどめかべ)」が見えます。
「土留壁」は、「鋼矢板工法」が採用されています。「鋼矢板工法」は、「シートパイル」を連続して地中部に埋設し、「土留壁」を形成する工法です。コンクリートが流し込まれた「鉄筋かご」の頭部分が見えます。
「阪急西宮ガーデンズ」に向かう連絡デッキに屋根を設置する工事が行われようとしています。最初から屋根を設置する予定だったので、連絡デッキの両側にはこのように支柱があります。
将来的には、壁の右側(西側に)建設中の高架の阪急今津線「西宮北口駅」と一体化されると思われます。
連絡デッキに屋根を設置する告知板です。
連続立体交差事業(高架化)の工事が行われている工事現場のすぐ横にある甲南大学「甲南CUBEE西宮」キャンパスです。学部は「マネジメント創造学部」で、2009年4月に開校しました。
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