日本には国家戦略というものが無いのか! 「次世代スーパーコンピュータ」の開発凍結
-次世代スーパーコンピュータ-
東京(首都圏)に撮影に行っていたのでしばらく更新を休んでいました。楽しく撮影していたのに、すべて吹き飛ばすニュースが11月13日(金)に入ってきました。
ホテルで夕刊とテレビを見ていると「事業仕分け」で、「官民共同の次世代スーパーコンピュータの開発計画を事実上凍結」というニュースでした。これだけではなく、多くの科学技術分野の予算が削られようとしています。
論議を聞いていると信じられないような内容でした。「世界一でなくてもよい」などと指摘されていましたが、スポーツでは「金メダル」を目指して必死に競争しなければ、入賞さえ出来ません。
「大型放射光施設(SPring-8)」に至っては、「この設備が無いと何か困る事があるんですか?」というようなニュアンスの質問をする国会議員がいました。テレビに向かって思わずリモコンを投げつけそうになりました。
これらのニュースを見ていると、最初は科学技術に対する理解の無さに呆れかえり、そのうちに怒りがこみ上げてきて、そのあとは絶望感に襲われました。
資源もなく国土も狭い日本が生きていくには高い秘術力しかありません。それなのに日本の科学技術の扱いはこんなにも低いんですね・・・
予算の無駄を省くことは必要ですが「次世代スーパーコンピュータ」は、自動車、航空機などの設計や、地球温暖化の予測や生命科学研究など幅広い分野で使用されます。
高度な計算能力を持つ「次世代スーパーコンピュータ」はこれらの設計や分析に大きな威力を発揮します。
「子ども手当て」の支給には賛成ですが、そのしわ寄せのために研究投資を削る事は自殺行為です。
こんな事をしていると「子ども手当て」の支給により成長した子供が就職する頃には、「日本には世界に誇る先端技術が何も無い」という本末転倒な状況になってしまいます。
成長著しいアジアの新興国は、明確な国家戦略の元に動いています。そのため政権や指導者が交代しても芯はの部分はぶれません。
それに比べ、日本は芯が無くフラフラしています。日本をどのような国にしたいのか全く分かりません。「国家戦略」が無いと言っても過言ではありません。
「事業仕分け」の段階なので100%凍結された訳ではないですが、危機的状態であるのは間違いありません。与党や政府内にも良識ある国会議員がいる事を期待するしかありません。
もし「次世代スーパーコンピュータ」が本当に凍結されたら、日本はもう終わってしまったという事でしょう・・・
世界の株価が急速に回復する中、日経平均株価だけが取り残されています。世界や日本の投資家が「日本には未来が無い!」と判断しているからです。こんな事をしていると日本は本当に終わってしまいます。
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