阪神本線三宮駅改良工事 2009/12/04 地下の工事見学会に参加しました! Part1
-阪神本線三宮駅改良工事-
「阪神本線三宮駅改良工事」の見学会に昨日(12月4日)参加してきました。「(社)地盤工学会関西支部」が開催した見学会で、定員は40名、参加費は1000円でした。
最初にJV会議室で計画概要説明があり、その後に工事現場を見学、そしてJV会議室に戻って質疑応答がありました。約1時間半の見学会でした。
見学会の開催は、このブログの読者の方から教えて頂きました。非常に有意義でした。教えて頂いた方に心から感謝します。
「(社)地盤工学会関西支部」が開催しただけあって参加者は土木や建設の関係者がほとんどで、素人は私一人だけだったかも知れません。
今までこのような鉄道工事の見学会に何度も応募しましたが、当たった事がありませんでした。友人に「やっと当たった!」と言ったら「有料だからや!」と一蹴されました・・・(笑)
阪神本線三宮駅改良工事の概要
◆ 工事内容-東改札口の新設、西改札口の改築、駅排煙設備の新設、駅構内配線の変更、エレベーターの新設
◆ 総事業費-約130億円
◆ 工期-2007年10月4日~2013年3月
◆ 備考-2011年3月東改札口共用開始予定
詳しくは → 阪神電鉄 三宮駅の改良工事に10月4日着手
単なる改良工事ではなく、新たに地下駅をつくるような大規模な工事が行われています。
現在は、ポートライナーのかなり手前でホーム東端が終わっていますが、駅全体が東側にシフトしてホームの東端がポートライナーをかなり越えます。それに伴い、ホームの東側部分とホームの更に東側部分が大規模に掘削されています。
普段は絶対に歩けない現場を歩きました。もちろんヘルメットをかぶります。入り口は秘密・・・
「開口部」を下からのぞいてみました。まさか下からのぞく日がやって来るとは夢にも思っていませんでした。
東端の部分です。東側にスライドして伸びてくるホームより更に東側部分です。右側に見える汚れたコンクリートの壁の中を阪神電車が走っています。
こんなに深く掘り下げています。
この部分はホーム東端よりも更に東側の部分です。東側部分は特に工事の進行が早く、掘削はほぼ完了しています。
地上からは想像もつきませんが、地下にはこのような巨大な空間が広がっています。こんなに工事が進んでるとは驚きでした。
左側の人が乗っている高い部分の下を阪神電車が走っています。右側(北側)の空間部分が拡張される部分です。
一段低い右側(北側)の見学者がいる部分に新たに北側の壁が構築され、将来的には現在の壁は解体されて一体化します。
この部分は、コンクリートの「打設」が早くも行われていました。コンクリートの「打設」が行われている部分が線路の高さになります。黒ずんだコンクリートの壁の奥を阪神電車が走っています。この壁は将来的には解体されます。
天井との位置関係はこんな感じです。天井の道路に一面に「覆工板(メトロデッキ)」が敷かれています。
重機が乗っている部分の下を阪神電車が走っています。上の道路部分との隙間は意外と狭い事が分かります。
地盤を掘削する際に周辺の土が崩れるのを防ぐための「土留め壁(どどめかべ)」が見えます。
「土留め壁」は、「ソイルセメント柱列壁工法」で構築されています。この部分は「土留め壁」を「アースアンカー(地盤アンカー)」で支えていました。
「ソイルセメント」に初めて触りました。「ソイルセメント」は、現地発生土とセメントミルクとを攪拌混合させて作るので、コンクリートより少し柔らかいと勝手にイメージしていたのですが、コンクリートと同じように硬かったです。「H型鋼」とこんなに密着しているんですね。
| 固定リンク
「93 鉄道編・阪神電鉄(山陽電鉄含む)」カテゴリの記事
- 阪神電気鉄道 大阪梅田駅改良工事 2021年10月30日(土)から「新1番線」を供用開始 全体の完成は2024年春頃予定!(2021.10.19)
- 阪神・神戸三宮駅 可動式ホーム柵を設置 1番線ホーム・3番線ホームに「大開口(二重引き戸)型」、2番線ホームに「昇降ロープ式」(2020.07.15)
- 阪神本線 土・休日は直通運転している「快速急行」が8両編成に! Part6・8両編成で運行開始した「武庫川駅」編(2020.03.24)
- 阪神本線 土・休日は直通運転している「快速急行」が8両編成に! Part5・8両編成で運行開始した「甲子園駅」編(2020.03.23)
- 阪神本線 土・休日は直通運転している「快速急行」が8両編成に! Part4・8両編成で運行開始した「今津駅」編(2020.03.22)
「51 兵庫県・神戸市②」カテゴリの記事
- JR西日本 地上32階、高さ約160mの「JR三ノ宮新駅ビル開発」 設計者・施工者を「竹中工務店・大鉄工業JV」に決定!(2022.07.09)
- 三井アウトレットパーク マリンピア神戸 施設建替え拡張に伴い2023年1月15日(日)に一時閉館!(2022.07.02)
- 完成までに150年かかるとも酷評された「神戸西バイパス」 西半分の「永井谷ジャンクション~石ヶ谷ジャンクション」間がやっと着工!(2022.06.13)
- 総事業費約870億円 地上32階、高さ約163mの「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」 権利変換計画の認可、完成イメージ公開!(2022.06.04)
- 地上32階、高さ約164mの「神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業」 ラグジュアリーブティックホテル「EVOL HOTEL KOBE(仮称)」が出店!(2022.05.21)