阪神本線三宮駅改良工事 2009/12/04 地下の工事見学会に参加しました! Part 2
-阪神本線三宮駅改良工事-
「阪神本線三宮駅改良工事」の見学会(12月4日)のPart2です。地下はかなり暗いのでISOを上げて撮影したり、ストロボで撮影したりしています。かなり暗めの写真が多く見ずらいですがご容赦下さい。
Part1の場所から一旦地上に出て、少し西側に移動して再度地下に入りました。このあたりはホームの東端が移動してくるあたりになります。
そのため掘削する幅も一番広くなります。ドーム状に盛り上がった部分の下を阪神電車が走っています。この部分は外側に新たな基礎、壁、床が完成すると解体されます。
ドーム状の部分は、思った以上に滑って危ないので両端には足場が設けられています。天井の道路部分と阪神電車のトンネル状の構造物との間はこれくらいしか間隔ありません。
ドーム状の部分の上にも道路を支える仮設の鉄骨が設置されています。1933年に完成した構造物ですが、これくらいを支えるのは強度的に問題ないそうです。掘削する前は土砂がこの部分にあった訳ですから当然と言えば当然ですが・・・
「H型鋼」で天井の道路を支えていますが、まるで鉄骨の林ですね。
上に道路部分の「開口部」が見えます。
現在のトンネル状の構造物から南側はかなり広く掘削する事が分かります。
油圧ショベルを使って盛んに掘削工事が行われていました。
このように木の柱が出てくるそうです。まるで遺跡発掘ですね・・・(笑)
鉄骨の「切梁」を重機で吊り、片手で持って先導していました。こんな運び方があるんですね。
阪神電気鉄道の三宮駅が地下化されたのは、1933年6月17日と今から76年以上も前になります。
その当時の鉄筋コンクリートですが、強度をテストするために一部鉄筋をむき出しにしていました。鉄筋やコンクリートの強度は現在と違うと思いますが、構造は基本的に変わらないんですね。
掘削している土砂はこんな感じです。意外とサラサラしていました。
「ソイルセメント柱列壁工法」で構築された「土留め壁」です。ビル建設現場の「山留め壁」も全く同じ構造です。
いろいろ調べてみましたが、建設会社によって「山留め壁(やまどめかべ)」か「土留め壁(どどめかべ)」かのどちらかの呼び方を採用しているようです。
また建設の場合を「山留め壁」、土木の場合を「土留め壁」と使い分けている場合もあるようです。
この部分は、阪神電車のトンネル状の構造物との間に「切梁」を設置して「土留め壁」を支えていました。
奥(西側)に壁が見えますが、更に奥(西側)の部分はこれから掘削を行うという感じでした。
「土留め壁」を支える「アースアンカー(地盤アンカー)」です。引抜抵抗力により「土留め壁」を支えます。
別角度から見た「アースアンカー(地盤アンカー)」です。「土留め壁」と赤い鉄骨の「腹起こし」の間にクッションのような物が挟まれています。
天井の道路に一面に敷かれた「覆工板(メトロデッキ)」を下から見るとこんな感じです。車が上を走るたびにガタガタ音が響いてきます。
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