JR京都駅前のヨドバシカメラ「(仮称)京都ヨドバシビル新築工事」 2010年1月7日の建設状況(京都タワー展望室から)
-(仮称)京都ヨドバシビル新築工事-
京都駅北側の旧ブラッツ近鉄(近鉄百貨店京都店)跡地にヨドバシカメラの建設されています。2009年8月に着工されました。
京都市には厳しい高さ制限があるので高さは31m(建築物)に抑えていますが、外観は「マルチメディア梅田」や「ヨドバシAkiba」と同じ全面石張りです。
概要は、地上8階、地下2階、敷地面積10,506.31㎡、建築面積8,835.79㎡、延床面積72.387.95㎡です。設計・施工は鹿島建設が行っています。
ちなみに「マルチメディア梅田」は敷地面積16,270㎡、延床面積113,548㎡、「ヨドバシAkiba」は敷地面積5,917㎡、延床面積60,682㎡です。
久しぶりに、京都タワーの展望室に行きました。期待通り「(仮称)京都ヨドバシビル新築工事」の建設現場がパッチリ見えました。京都タワーの展望室の入場料は大人770円です。
予想していた工事風景と全く違っていました。私は赤い鉄骨の「切梁」で「山留め壁」を支える「切梁工法」もしくは、「アースアンカー(地盤アンカー)」で「山留め壁」を支える「地盤アンカー工法」を想像していました。
なんと「逆打ち工法」が採用されていました。考えられる理由は、敷地いっぱいに建設されているため、「アースアンカー(地盤アンカー)」を設置する場所がないのと、敷地面積が広く掘削部分が東西100mを超えるので、「切梁工法」で「山留め壁」支える限界を超えるからだと思われます。
(追記) 工事関係者の方からメールを頂きました「逆打ち工法」で建設されているのは、下記の2点が理由だそうです。
(1) 工期期間を短縮するため。
(2) 「文化財が埋まっている可能性がある地域」に指定されているため、事前の届出、試掘調査が必要で、通常工法で地下2階まで一気に掘削出来ない。
京都タワーの展望室は、ガラス外の左右どちらかの鉄骨が写ってしまうので全景は撮影出来ませんでした。
北西側の様子です。
「構真柱」と「鉄筋かご」と「拡底掘削機構」が見えます。「構真柱」があるので「(仮称)京都ヨドバシビル新築工事」は、「逆打ち工法」で建設している事が分かります。
工程(工法により順番が異なる場合があります)
(1) 「アースドリル掘削機」等で「掘削孔(穴)」を掘ります。
(2) 「掘削孔(穴)」に「鉄筋かご」を挿入して、コンクリートを「打設」して「構真台柱」を構築します。
(3) 「構真柱」をクローラークレーンで吊り上げて「構真台柱」に「構真柱」の先端を突き刺すような形で固定して、コンクリートが固まるのを待ちます。
写真に見える「拡底バケット(拡底掘削機構)」は、「アースドリル掘削機」等に取り付けて、杭の底(孔底部)を広げて、杭先端の断面積を大きくするための機械です。これにより杭の支持力が増大します。
北西角です。既存建築物の解体が行われています。
南西側の様子です。
「デッキプレート」が敷かれています。この部分が1階床になります。
太い鉄骨が萌えです。
南東側の様子です。東側の「烏丸通り」沿いに工事車両用のゲートがあります。
北東側の様子です。
既存建築物の解体が行われています。
「アースドリル掘削機」です。作業中の姿を見たかったのですが、残念ながら休止中でした。
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