(仮称)阿部野橋ターミナルビル タワー館 2010/03/05 山留め壁は「TSW工法」で構築?
撮影日2010年3月5日
全景です。 今回は、大型の「オールケーシング掘削機」と巨大な「エチゼンクラゲ」のような「ハイドロクラブ(無振動・無騒音油圧式グラブバケット」がすっかり姿を消していました。
「オールケーシング掘削機」は、「逆打ち工法」で、「構真柱」を建て込むための「掘削孔(穴)」を掘る部分の地下躯体の破砕作業を行っていました。
約1ヶ月で姿を消しました。ただすべての「構真柱」の本数分の地下躯体の破砕作業が終わった訳ではないと思われるので、一時的に姿を消しただけかも知れません。
撮影日2010年3月5日
小型の「オールケーシング掘削機」と「BG掘削機」を併用して、「山留め壁」を構築する部分の既存建築物の地下躯体を破砕しています。
「山留め壁」の構築はもう少し先になりますが、私はこの現場も「SMW工法(ソイルセメント柱列壁工法)」で「山留め壁」を構築すると思っていました。
しかし「環境アセスメント」をじっくり読んでみると「山留め壁」は「TSW工法」で構築すると書いてあります(環境影響評価書 事業計画(その5)の部分)。
詳しくは → 阿部野橋ターミナルビル旧館建替事業(環境アセスメント)
「TSW工法」は、「鹿島建設、熊谷組、ケミカルグラウト、三豊テクノコンストラクション、成和機工、大成建設、大容基功工業、竹中工務店、竹中土木、中央工業、戸田建設、利根」の12社によって2000年に「先端建設技術・技術審査証明」を取得した比較的新しい工法のようです。
同じ内容でも「CRM工法(掘削土再利用連壁工法)」など工法名が他にもあるようですが、「竹中工務店」や「竹中土木」などの竹中グループでは、「TSW工法(竹中ソイルセメント連続地下壁工法)」と称しているようです。
詳しくは → TSW工法(竹中土木)
詳しくは → CRM工法研究会
過去の「環境アセスメント」を見ると工程に変更があったりして「環境アセスメント」通りとは限りませんが、「TSW工法」が事実なら地下工事に興味を持って以降初めて見るので楽しみです。
ちなみに、名古屋の「ミッドランド スクエア」や大阪の「ハービス エント・オフィスタワー」もこの工法で「山留め壁」を構築したそうです。
撮影日2010年3月5日 「ソイルセメント製造プラント」だと思われます。
撮影日2010年3月5日 ドイツのバウアー(BAUER)社製の「BG掘削機」です。
撮影日2010年3月5日 「BG掘削機」のオプションが周辺に並べられています。
撮影日2010年3月5日 北西側が目隠しされていました。
撮影日2010年3月5日
なぜ目隠しされているのか良く分かりません。まさか私たちのような建設現場ウォッチャー対策だったりして・・・ そんな訳無いですね(笑)。
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