阪神淀川駅前 海老江地区高規格堤防地盤改良工事(東洋ガラス大阪工場跡地) 「サンドパイル打ち機」が林立!
-東洋ガラス大阪工場跡地-
阪神電鉄本線の淀川駅の東側に広がっている「東洋ガラス大阪工場」跡地です。阪神電車に乗っていたら「仮囲い」で囲まれた広大な更地がよく見えます。
しばらく「土壌改良工事」が行われていましたが終了し、2009年10月14日~2010年6月29日の工期で「地盤改良工事」が行われています。
敷地のすぐ北側は、高速道路「淀川左岸線2期事業」の用地です。「東洋ガラス大阪工場」跡地の「海老江地区高規格堤防地盤改良工事」の発注者も、「国土交通省近畿地方整備局」になっています。
「淀川左岸線2期事業」のこの部分は「掘割構造」で行われ、その上に屋根を取り付けるのでトンネルのような構造になります。
詳しくは → 淀川左岸線2期事業(大阪市)
淀川の堤防と一体的な構造になり、その上は歩行者専用道になります。南側には一般道路の「淀川南岸線」も整備される予定です。
「東洋ガラス大阪工場」跡地の「海老江地区高規格堤防地盤改良工事」も一体的に「スーパー堤防」になるのでしょうか?
将来的にはこの敷地に、淀川沿いの「酉島リバーサイド ヒルなぎさ街」のように「スーパー堤防」の上に超高層タワーマンションが建設されるかも? と妄想していますがどうなるのでしょうか?
場所はここです。
「SD工法(サンドドレーン工法)」と「SCP工法(サンドコンパクションパイル工法)」で砂杭を構築します。「サンドドレーン工法」で4403本、「サンドコンパクションパイル工法」で2324本の砂杭が打たれます。
「SD工法(サンドドレーン工法)」は、関西国際空港の建設時にすっかり有名になった工法です。
軟弱地盤の中に透水性のある「砂杭」を打ち込み、その上に盛土などの荷重を載せ圧密を促進させて地盤の水を排除し地盤を安定させる工法です。「沈下対策」になります。
「SCP工法(サンドコンパクションパイル工法)」は、軟弱地盤に砂を圧入し、何度も荷重をかけて地盤中に大径の締め固めた「砂杭」を構築します。地震時の「液状化対策」になります。
両工法とも砂を使用しますが、岩石を砕いた「砕石」等を使用する場合もあります。
「サンドパイル打ち機」が4台林立しています。
北側から見た様子です。
一番大型の「サンドパイル打ち機」です。支柱の「リーダ」部分が円筒形ではありません。「地盤改良工事」で良く見かけるベースマシンなので専用機でしょうか?
こちらの3台の「サンドパイル打ち機」は、ベースマシンとして「三点式パイルドライバ」を使用しているようです。
「砂杭」を打ち込む部分です。上の部分が砂(もしくは砕石)を供給する「ホッパー」で、下のパイプが「砂杭」を地中に打ち込む「ケーシングパイプ」です。
「砂杭」を地中に打ち込む「ケーシングパイプ」です。「ケーシングパイプ」の左側の円筒形の「リーダ」部分に口の開いた「昇降バケット」が取り付けられています。
「ホッパー」部分に砂(もしくは砕石)が少なくなると「昇降バケット」がリーダ部分を上昇して、砂を供給します。
「砂杭」は、敷地北側では、振動式の「バイブロハンマー」で打ち込まれるようですが、民家側では、「強制昇降装置」を用いた回転圧入を採用して、振動エネルギーを用いずに静的に圧入するので振動・騒音がほとんど発生しないそうです。
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