大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト/Bブロック 2010/06/28 構真台柱に「多段拡径杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)」を採用!
撮影日2010年6月28日 北タワーが建設される部分です。
撮影日2010年6月28日
「構真柱(こうしんちゅう)」がクローラークレーンで吊り上げられて建込みが行われていました。
「大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト/Bブロック」は、「逆打ち工法」で建設されているので、このように地下に「構真柱」が建て込まれます。
「構真柱」の更に下には、「場所打ちコンクリート杭」の「構真台柱」が構築され、「構真柱」を支えています。
「Bブロック」には、合計251本の「場所打ちコンクリート杭」が構築されるそうです。そのうち114本が、「TMB杭(多段拡径杭もしくは多段拡底杭)」を採用しているそうです。
撮影日2010年6月28日
通常の「場所打ちコンクリート杭」は、「拡底バケット」で三角フラスコのような底が広い「拡底杭」を構築します。
「TMB杭(多段拡径杭もしくは多段拡底杭)」の構築には、専用の「TMB掘削バケット」を使用します。
-TMB杭(多段拡径杭もしくは多段拡底杭)-
「大阪駅北地区先行開発区域プロジェクト/Bブロック」では、「TMB杭(多段拡径杭もしくは多段拡底杭)」が採用されています。「場所打ちコンクリート杭」で構築される「構真台柱」に採用されます。
「多段拡径杭(TMB杭:Takenaka Multi-Belled Pile)」は、「竹中工務店」により2003年に実用化され、「(財)日本建築センター」の工法評定を2007年2月に取得しました。新しい技術のため超高層ビルにはまだ数例しか採用されていません。
一番最初に使用されたのが名古屋駅前の「ミッドランド スクエア(豊田・毎日ビルディング)」です。
「新丸の内ビルディング」の構真台柱にも採用されています。公式な発表はありませんが、「(仮称)中之島フェスティバルタワー 」でも「TMB掘削バケット」を見かけたので採用されていると思われます。
「TMB杭」は、円筒状の杭の軸部に中間拡径部と呼ぶ円錐状の節(ふし)を複数設けることによって、通常の場所打ちコンクリート杭に比べて大きな荷重を支持できるようにしています。また地震時や強風時の引抜き抵抗力も増大します。
-TMB掘削バケット-
今年の3月頃に「(仮称)中之島フェスティバルタワー」で撮影した「TMB掘削バケット」です。最初に「ドリリングバケット」で「軸部掘削」を行った後に、「TMB掘削バケット」を使用して円錐状の節(ふし)を設けます。写真は閉じた状態ですが、杭の中で花のように開きます。
「TMB掘削バケット」を使用して円錐状の節(ふし)を設ける工法を「多段拡径杭工法(TMB杭工法)」と呼びます。
撮影日2010年6月28日 南タワーが建設される部分です。
撮影日2010年6月28日
「TRD工法機」が1台解体中でした。稼働中の「TRD工法機」は1台だけになってしまいました。来週には姿を消しているかも知れませんね。
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