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2010年7月25日 (日)

神戸医療産業都市 (仮称)国際医療開発センター新築工事 2010年7月22日の建設状況

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-(仮称)国際医療開発センター新築工事-

 神戸国際医療交流財団は、ポートアイランド2期に建設中の「神戸市立医療センター中央市民病」の東側に、「(仮称)国際医療開発センター」建設中です。
 当初は2010年3月の完成を目指していましたが、政権交代に伴う国の補助金の精査などで手続きが遅れました。鉄骨造で地上7階、延床面積約6,320㎡の円形の美しい外観の建物になる予定です。
 
 医療機器開発拠点として整備され、医療機器メーカーが医師の意見も採り入れながら、高性能の内視鏡や画像解析機器などを開発するための設備を整え、約10社と進出に向け交渉を進めています。
 総工費約22億円のうち約3分の2を国の補助で、残りを企業寄付など自己資金でまかなう予定です。
 
 詳しくは → 国際医療開発センター・公式HP

 「労災保険関係成立票」を見ると工期は、2010年6月8日~2011年4月30日までのようです。「建築計画のお知らせ」は見当たりませんでした。オープンは2011年7月を予定しています。
 
 
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三点式パイルドライバです。
 
 
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「既製杭」と「セメントミルクプラント」です。
 
 
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「既製杭」の建込みが始まりました。
 
 
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「既製杭」とは、工場であらかじめ製作し、工事現場に搬入する杭の事です。写真はコンクリート製の「PHC杭(プレテンション方式遠心力高強度プレストレストコンクリート杭)」です。
 
 「PHC杭」の先端が太くなっていますが、これは杭の先端支持力を大きくするための工夫で、この杭を「ST杭」と言います。
 
 
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どんどん挿入されていきます。
 
 
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この日は、立っているだけでも汗が噴き出るような猛暑でしたが、作業員の方は休むことなく働いていました。本当にご苦労様です。
 
 
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「既製杭」が継ぎ足されています。杭の接合には溶接により接合する「溶接継手」とジョイントにより接合する「無溶接継手」があります。
 
 日本の道路交通法では、一般道を通行できる最大の大きさが、全長12.0m、幅2.5m、高さ3.8m以内(トレーラー連結車の特例を除く)と決まっています。
 それより大きい場合は特別の許可が必要になります。そのため「既製杭」は、分割されて工場で製作されます。
 
 
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「(仮称)国際医療開発センター新築工事」建設現場の南側は、更地になっています。この敷地には、「神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMEC:Kobe International Frontier Medical Center)が建設される予定です。2012年春のオープンを予定しています。
 
 「神戸国際フロンティアメディカルセンター」は、生体肝移植の世界的権威で知られる田中紘一氏(京大医学部卒)が中心となり、建設を計画している民間病院です。
 臓器移植や再生医療などを手掛ける高度医療機関で、外国人研修医の拠点も設けます。医師・研修医計100人、看護師150人、ベッド数100床の規模での開業をを予定しています。
 
 当初は、2010年春の開業を予定していました。2008年夏頃にはアラブ首長国連邦のアブダビ政府系ファンド「ムバダラ開発」が約100億円の資金の大半を出資するこということで大変話題になりました。
 その後、世界中をリーマンショックが襲いました。最近「神戸国際フロンティアメディカルセンター」のニュースを聞きませんが、どうなったのでしょうか? 
2012年春のオープン予定ということなので水面下では進行しているとは思いますが・・・

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