阪神御影駅改良工事 2010年10月26日の建設状況
-御影駅-
阪神電鉄の「御影駅」は、島式の2面4線の高架駅です。改札口は地上にある1ヶ所のみです。エレベーターやエスカレーターも設置されていません。
ホームが急カーブになっていて構内の通過速度は時速35km以内に制限されれいます。快速急行が通過するときは、「キキキキキー」という物凄い軌鳴りがします。
これが近鉄との相互乗り入れの時に問題になりました。近鉄の電車は車両が長いので車両がホームに接触する可能性が出てきました。そのためホームを削る工事が行われ、狭いホームが更に狭くなりました。
御影駅は、「直通特急」が停車しますが、「快速急行」は通過するという「下剋上」の駅です。これは近鉄の車両に合わたためです。
同じ「快速急行」でも阪神の車両は短いので停車が可能ですが、整合性がとれなくなるのですべての「快速急行」が通過する事になりました。
このようにホームが削られています。なんか痛々しいですね・・・
近鉄の車両の「快速急行」が来ました。「キキキキキー」という物凄い軌鳴りをさせて通過して行きます。
-阪神御影駅改良工事-
本来なら駅の構造自体を大規模に改良すべきですが、周辺には建物が密集しているのでどうしようもありません。
ただしバリアフリー化工事は必要なので、国、兵庫県並びに神戸市の補助を受けて工事が行われています。
(1) 現在1階にある改札口を2階に移設
(2) 上下線プラットホームと2階コンコースを結ぶエレベーターを2基新設
(3) 2階コンコースと1階コンコースを結ぶエレベーターを1基新設、2階コンコースと1階コンコースをつなぐエスカレーターを1基新設
(4) お客様用トイレの改築及び多機能トイレの新設
(5) 北側商業施設「御影クラッセ」へ通じるデッキの接続口を設ける
(6) 電車とプラットホームとの段差を解消するため、プラットホーム面のかさ上げ工事を実施
エレベーターの供用開始は2011年3予定で、駅の改築工事を含めた全体完成は2011年7月頃の予定です。事業費は約3億円で、国及び自治体が3分の2を補助します。
現在の2階はこんなに狭いですが、かなり広くなります。2階両側のトイレの改築は男女共にすでに完了しています。
ついでに北側商業施設「御影クラッセ」へ通じる部分の柱の耐震化工事も行っているようです。
「補強鉄筋」を巻く工法で、人力施工が可能なため、高架下が店舗・倉庫等で利用されて狭隘空間で多く採用されているそうです。
同時に北側商業施設「御影クラッセ」へ通じる連絡デッキの工事も行われていますが、次回特集します。
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