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2011年1月 4日 (火)

タワークレーン(フロアクライミング)はなぜ倒れないの?

Kintetsu10122911
「(仮称)阿部野橋ターミナルビル タワー館」のタワークレーンです。
 
 クライミング式のタワークレーンには、「
フロアクライミング」、「マストクライミング(建物の外部にクレーンを組み立る)、「マストコラムクライミング(建物の本節鉄骨柱をクレーンのマストに使用)」があります。
 
 
「(仮称)阿部野橋ターミナルビル タワー館」のタワークレーンは、「フロアクライミング」のタイプなのでフロアの上昇と共にタワークレーン本体も上昇して行きます。そのため「マスト(支柱)」の長さはこれ以上伸びません。
 
 
Kintetsu10122912
タワークレーン本体と比べ、支える「ベース架台」が小さいのに「なぜ倒れないんだろう?」と不思議に思う方もいるのではないでしょうか?
 
 
Kintetsu10122913
このようにタワークレーン本体と比べて「ベース架台」は非常に小さいですが、4ヶ所でしっかり建物本体の鉄骨に固定されています。これが倒れない理由ですね。
 
 
Kintetsu10122914
固定されているのは、ベース架台の「アウトリガ」部分です。建物本体の鉄骨にガッチリ固定されている様子が分かります。

 フロアクライミングする時は、「アウトリガ」を縮め鉄骨と離れます。そして「ベース架台」と「マスト(支柱)」がいっしょに持ち上がっていきます。
 フロアクライミングする時は、上部のクレーン本体部分を下降させ、ビル本体に固定しているので倒れる心配はありません。

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