大規模再開発 阪急梅田駅に隣接する「茶屋町地区」地区計画の決定!
-茶屋町地区地区計画-
大阪市は2011年4月27日、阪急梅田駅に隣接する東側約2.2haを再開発する都市計画案を正式発表しました。
地区内の東西道路幅を12m広げ、容積率を最大800%に緩和、空き地が多く、10階程度のビルしか建っていない地区を高層化へ誘導します。
大阪市(2011/04/28) → 茶屋町地区地区計画の決定
第1期再開発は、東西道路南側の約1.6haです。容積率は650~800%になり、大規模なビル建設が可能になります。大阪市は、規制の緩和と用地の無償提供だけで、工事費は負担しません。
東西道路の南北に分かれている梅田東小学校跡地(7,900㎡)は、道路用地などに無償提供する部分以外は売却します。
再開発区域内は、1・2階は商業、業務などにぎわい施設にする事が条件となっており、マンションも3階以上の部分を住宅にすれば建設可能です。
「A-1地区」を南西側から見た様子です。地区面積は約3,000㎡で、容積率の最高限度は800%です。現在は「ヤンマー本社ビル」が建っています。
「A-2地区」を東側から見た様子です。地区面積は約6,000㎡で、容積率の最高限度は650%です。梅田東小学校跡地です。
「A-3地区」を南西側から見た様子です。地区面積は約7,000㎡で最も広いです。容積率の最高限度は700%です。
下層階に「阪急百貨店イングス館」が入っている「ABC-MART梅田ビル(旧:AIG梅田ビル)」と駐車場で構成されています。
「ABC-MART梅田ビル」は、1982年9月に竣工した地上11階、地下2階、延床面積27,128.10㎡のビルです。
竣工時は「山岡メモリアルビル」という名称で「ヤンマーディーゼル(現:ヤンマー)」により建設されました。「山岡」は「ヤンマー」の創業者の姓です。
「B-1地区」を南西側から見た様子です。地区面積は約2,000㎡で、容積率の最高限度は未定です。東西道路の北側にあり、現在は「イースクエア茶屋町」が建っています。
数年前まで三番街シネマ1・2・3があり「百又ビル」という名称でした。東西道路の北側は第2期再開発になるので解体されて建て替えられるのはかなり先になると思われます。
「B-2地区」を南東側から見た様子です。地区面積は約4,000㎡で、容積率の最高限度は未定です。
梅田東小学校跡地の北側部分や雑居ビルが建っています。この部分も東西道路の北側なので第2期再開発になります。
数年前に梅田北ヤードと、約600m東側の「新御堂筋(国道423号)」を東西に結ぶ幅40mの新たな幹線道路を建設するという構想が発表されました。
その構想を聞いた時に「さすがに茶屋町の部分はどう考えても幅40mは無理!」と思っていましたが、道路の幅は現実的な12m(延長約150m)に拡幅する事で落ち着いたようです。
最大の難関は「新御堂筋」直前のこの部分だと思っていましたが、大阪市の資料を見ると北側(写真左側)は、「B-2地区」に含まれるようなので道路幅を12mに拡幅するのは問題ないようです。
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