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2011年6月21日 (火)

次世代スーパーコンピュータ「京」がTOP500ランキングにおいて世界第一位を獲得!

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-スーパーコンピューター「京」-

 ハンブルクで開催されたスーパーコンピュータの国際会議で、計算速度を競う世界ランキング「TOP500」が発表されました。
 
 「2位じゃだめなんでしょうか?」ですっかり有名なった理化学研究所と富士通が共同開発中の「京(けい)」が、1秒当たり8.162ペタFLOPSの計算能力を示して世界第1位となりました。
 日本のスーパーコンピュータが首位に立ったのは、2004年6月の「地球シミュレータ」以来7年ぶりです。
 
 「京」は、総予算約1120億円の国家プロジェクトです。800台以上のコンピュータのラックをつなぎ、2012年6月までに毎秒1京(1兆の1万倍)回の計算能力を達成することを目指していますが、現時点では672台のラックで構成しています。
 
 理化学研究所(スパコンの写真等)
 「京」が第37回TOP500ランキングにおいて世界第一位を獲得!
 
 トップ500 → TOP500List(英語)
 
トップ5

1位 8.162ペタFLOPS 京(けい) 理化学研究所(日本)
2位 2.566ペタFLOPS Tianhe-1A(天河1号A) 国防科学技術大学(中国)
3位 1.759ペタFLOPS Jaguar オークリッジ国立研究所(アメリカ)
4位 1.271ペタFLOPS Nebulae(星雲」) 国立スーパーコンピュータセンタ深セン(中国)
5位 1.192ペタFLOPS TSUBAME 2.0 東京工業大学(日本)
 
 トップ500にランクインしたシステムを最も多く製造しているのはIBMで、全体の42%を占めています。続いてHewlett-Packardで31%、Crayが6%です。
 設置国別の1位はアメリカで256ヶ所と圧倒的です。2位が中国の62ヶ所、3位がドイツの30ヶ所、4位がイギリスの27ヶ所、5位が日本の26ヶ所、6位がフランスの25ヶ所となっています。
 
 アメリカは100京級の開発を始めています。中国も国家戦略としてスーパーコンピュータへの大規模な投資を続けています。
 1位の座はあまり長く無いと思いますが、ここ最近いいニュースが全く無かった日本にとっては久々に明るいニュースです。
 
-TSUBAME 2.0-
 
東京工業大学の「TSUBAME 2.0」は、システム、ソフトウェア、冷却設備、4年間の運用費用等を含めた総費用32億円弱と言われています。IntelのXeonとNVIDIA(エヌビディア)のGPGPUを用いています。
 
 価格性能比が非常に高くまた消費電力が小さいという特徴があり、最近の多くのスーパーコンピュータで採用されています。
 「京」が1つ1つが専用部品で構成される高価なF1マシンだとすると「TSUBAME 2.0」は市販車を
チューンアップしたレーシングカーという感じでしょうか?
 
 
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この配置なんとかならなかったのでしょうか? ガラスを多用した美しい外観の「研究棟」が一番いいアングルから見ると「計算科学センタービル」で隠れてしまいます・・・
 
 
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「計算科学センタービル」は、鉄骨造の7階建てで「計算科学振興財団」や「兵庫県立大大学院」などが入ります。
 
 計算科学振興財団が運営する「高度計算科学研究支援センター」には、スーパーコンピュータ「京」とは速度で比較になりませんが、スーパーコンピュータ「FOCUS(フォーカス)」が設置されています。
 
 「兵庫県立大学大学院」は、スーパーコンピュータ「京」の利用を担う人材等を育成します。
 6~7階が「応用情報科学研究科」、5階が「大学院事務室・神戸学術情報館」、3~4階が「シミュレーション学研究科」となっています。
 
 
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「計算科学センタービル」と「研究棟」は、2階で接続されています。

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