旧ホテルプラザ解体工事 2011/11/04 解体工事の工法は「竹中ハットダウン工法(竹中HAT DOWN工法)」を採用!
-旧ホテルプラザ解体工事-
営業を終了した「ホテルプラザ」は、「旧ホテルプラザ解体工事」という工事名で、「竹中工務店」により解体工事が行われています。解体工事の工期は2011年2月1日~2012年11月30日までの予定です。
仮囲いに掲示してある告知板を見ると解体工事の工法は、竹中工務店が開発した新工法「竹中ハットダウン工法(竹中HAT DOWN工法)」を採用している事が分かりました。
竹中ハットダウン工法(竹中HAT DOWN工法)
建物上部に、周囲を覆った「移動式解体工場(ハット)」を設け、各階の解体とともに順次ダウンさせていく工法です。以下竹中工務店のHPより転載
(1)建物上部・側面を覆った中で解体することで、粉塵の飛散リスク、騒音の拡散リスクを低減する。
(2)解体は従来のブレーカーを用いた破砕から、カッターやワイヤーソーを用いたブロック(塊)単位の切断とする。解体ブロックは建物内部を通して降ろすことで、周辺への飛来落下リスクを防止する。
(3)天井クレーンを含む解体設備を一体でダウンしていくことで合理化・習熟化を図る。
竹中工務店 → 竹中ハットダウン工法(文章の最後の方にあります)
ちなみに、朝日放送旧社屋に隣接し電波塔として利用されていた「大阪タワー」の解体工事では、だるま落としのように下から解体する「竹中グリップダウン工法」が採用されました。
HAT部分の組み立てを行っています。
地上から見た様子です。
HAT部分のアップです。
仮囲いに掲示してある「竹中ハットダウン工法(竹中HAT DOWN工法)」の説明です。
2012年秋に解体工事が完了します。
-スーパーゼネコン5社の高層ビル解体工法-
スーパーゼネコン5社は、高層ビル・超高層ビルの解体工法を競って開発しています。5社の解体工法が出揃いました。
竹中工務店の「竹中ハットダウン工法」、大成建設の「テコレップシステム」、鹿島建設の「鹿島カットアンドダウン工法」、清水建設の「シミズ・リバース・コンストラクション工法」、大林組の「QBカットオフ工法」です。
2011年度の国内建設投資は約43兆円の見込みで、ピーク時の1992年度の83兆9708億円から約半減するするそうです。
高層ビル・超高層ビルの解体工事は、数少ない成長市場です。解体工事をめぐる受注競争は熾烈を極めると思われます。
大成建設の「テコレップシステム」が採用された「大手町フィナンシャルセンター」の解体現場です。
「竹中ハットダウン工法」に似ていますが、既存の建物の最上階の屋根を「蓋(ふた)」代わりに使用しています。
大成建設 → テコレップシステム
鹿島建設の「鹿島カットアンドダウン工法」が採用された「鹿島旧本社ビル」の解体現場です。「だるま落とし工法」としてすっかり有名になりました。
鹿島建設 → 鹿島カットアンドダウン工法
清水建設の「シミズ・リバース・コンストラクション工法」が採用された「京橋清水ビル」の解体現場です。写真はありませんが、大林組も「QBカットオフ工法」を開発しています。
清水建設 → シミズ・リバース・コンストラクション工法
大林組 → QBカットオフ工法
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