阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業 2012/05/01 Part1:「下新庄駅」周辺
-下新庄駅(しもしんじょうえき)-
「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」は、東淀川区の「淡路駅」を中心とした阪急電鉄京都線3.3kmと千里線3.8kmの合計7.1kmを高架化し、17ヶ所の踏切を無くし、都市計画道路などの交差道路を整備するプロジェクトです。
駅としては、「淡路駅」、「崇禅寺駅」、「下新庄駅」、「柴島駅」の4駅が高架駅になる予定です。
1997年1月に用地買収に着手し、2008年9月に工事に着工しました。計画では2018年度に高架に移行、2020年度に事業完了と非常に息の長い工事になります。
約1年ぶりに見に行きましたが、鉄道の連続立体交差事業は、非常にゆっくり工事が行われるので1年間隔くらいがちょうどいいかも知れません。Part1として「下新庄駅」周辺をUPします。
Part2 → 淡路駅周辺の建設状況
Part3 → 崇禅寺駅周辺の建設状況
Part4 → 柴島駅周辺の建設状況
新しい「下新庄駅(しもしんじょうえき)」は、3層構造の島式1面2線の高架駅になる予定です。
ホーム南端から50mくらい南側に「東海道新幹線」の高架があります。新幹線の高架をオーバーパスする必要があるので、駅の高さはマンションの8階に相当する高さ約25mになります。
詳しい事は分かりませんが、高架化された新しい「下新庄駅」は北千里駅寄りに200m程度移設されるようです。「神崎川」から南側は、高架橋の両側に側道も整備されます。
「神崎川」の北側部分を電車内から撮影した様子です。
「神崎川」では、仮設の鉄橋の工事が行われています。「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」は、「直上施工」、「別線施工」、「仮線施工」の3工法で工事が行われます。
「神崎川」付近は、「仮線施工」が採用されるようです。仮設の鉄橋を建設して、線路を移設し、現在の鉄橋がある空間に新しい鉄橋を建設すると思われます。
「下新庄駅」です。現在は相対式2面2線の地上駅となっています。高架化工事の関連か分かりませんが、線路に木材が敷かれています。
「下新庄駅」では、高架化工事の関連工事としてトイレの移設工事が行われています。
「下新庄駅」のホーム南端から50mくらい南側に「東海道新幹線」の高架があります。建設される高架橋は新幹線の高架をオーバーパスします。
新幹線の高架のすぐ南側では、線路の西側で工事が始まっていました。
重機もスタンバイしています。
しばらくこのような光景が続きます。
「シートパイル(鋼矢板)」が建込まれています。
「シートパイル(鋼矢板)」を建込んで盛土の一部を削り、さらに道路の一部を使用して作業スペースを確保している様子が分かります。
この付近は両側に建物が迫ってスペースがほとんど無いので、線路を1線ずつ仮移設して建設する「仮線施工」、もしくは線路の真上に高架橋を建設する「直上施工」が採用されると思われます。
しばらく南側に行くと工事は終わります。
「淡路駅」に近づくと線路の東側に建設用地が移動します。
線路の東側では、すでに用地が買収され工事スペースが確保されています。「淡路駅」そのものが少し南側に移動するのでこのあたりでは配線を南側寄りに変更する必要があります。
このあたりでは「別線施工」が採用されると思われます。「別線施工」は現在の線路の横に全く新しい高架橋を建設します。
「別線施工」は、仮設の線路の建設が必要無いので一番工事が楽ですが、新たに広大な用地が必要になるため用地買収が大変です。
先に見えるのが「城東貨物線」の高架橋です。更に先が「淡路駅」です。建設される高架橋は「城東貨物線」をオーバーパスします。
「城東貨物線」は複線化・旅客化工事が行われており、完成すると「おおさか東線」として生まれ変わる予定です。
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