南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業 2012年5月中旬の建設状況 Part1・高石駅編
-南海本線・高石駅-
南海電鉄の南海本線では、日本で一番多い4ヶ所で連続立体交差化(高架化)事業が行われていました。
(1)諏訪の森駅~浜寺公園駅の2.0km、(2)羽衣駅~高石駅の4.1km、(3)松ノ浜駅~泉大津駅の2.4km、(4)泉佐野駅の2.8kmです。
一番工事が進んでいた「南海本線(泉佐野市)連続立体交差事業」の工事が完了し、現在は3ヶ所で工事が行われています。
「南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業」は、南海本線の羽衣駅から高石駅までの約3.1kmと高師浜線の約1.0kmにおいて鉄道を高架化することにより13ヶ所の踏切を除却し、都市内交通の円滑化を図るとともに、分断された市街地の一体化により都市の活性化を図る事業です。
南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業
◆ 事業名称-南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業
◆ 延長-4.1km(南海本線3.1km、高師浜線1.0km)
◆ 踏切除却数-13ヶ所
◆ 対象駅-高石駅、羽衣駅
◆ 事業主体-大阪府
◆ 事業期間-1997年度~2020年度(予定)
◆ 総事業費-約550億円
大阪府 → 南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業
参考 → Part2・羽衣駅周辺の建設状況
「南海本線・高師浜線(高石市)連続立体交差事業」は、昨年の12月に撮影したのですが、UPが遅くなり写真が陳腐化したので再度撮影しました。
鉄道関連は間違いを書いたらいけないのでたくさんの資料を調べる必要があります。そのため1日1記事が限界です。
通常は1日2記事UPしていますが、手抜きしている訳ではありません(笑)。Part1として、高石駅周辺の様子をUPします。
断面図です。難波駅側から見ると堺市との境界から高架工事が始まり、王子川を過ぎて高架工事が終わります。
「高石駅」は、地上の島式2面4線から高架の島式2面4線に生まれ変わります。ホームの幅も広くなるようです。
高架部標準断面図です。基本的には複線の高架橋の両側に側道が整備されます。
「高石駅」は、「仮線施工」で工事が行われます。「別線施工」より用地買収の面積が少なくて済みますが、仮設の駅を建設する必要があり時間と手間がかかります。
高石駅の施工手順
① 高石駅西側の用地を買収
② 上り仮線切替(買収した部分に上り線を仮移設)
③ 下り仮線切替(上り線を撤去して、下り線を仮移設)
④ 下り線を撤去して、下り線の高架建設
⑤ 下り線を高架に移設
⑥ 仮設の下り線を撤去して、上り線の高架建設
⑦ 上り線を高架に移設
⑧ 仮設の上り線を撤去して、側道を建設
高石駅の東側部分では、下り線の仮移設が終わり、空いたスペースで下り線の高架工事が本格的に始まっています。
重機もたくさん稼働しています。
仮設の高石駅です。ホームも軌道もすべて仮設です。かなり立派ですが、高架工事の進行と共に解体されます。
立派な橋上駅舎ですが、これも仮設なので高架工事の進行と共に解体されます。無駄なように思いますが、日本では多くの高架工事が「仮線施工」で行われます。線路の両側に住宅が密集している日本の都市ではしかたがないですね。
高石駅のほホーム南端から南側を見た様子です。線路の東側で高架工事が延々と続いています。
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