「ルイ・ヴィトン」から見ても「阪急百貨店うめだ本店」は特別扱い?
-ルイ・ヴィトン-
元AUTOSPORT編集長に、皇帝ミハエル・シューマッハ選手が、「日本人はなんで、みんなルイ・ヴィトン持ってるの? 安売り店でもあるの?」と質問したそうです。
ヨーロッパでこんな光景は見たことないから、きっと日本には安く「ルイ・ヴィトン」が手に入る店があるんじゃないかと思ったそうです。
そんな逸話があるくらい日本人は「ルイ・ヴィトン」が大好きです。ファッションとは全く縁が無く、ブランドとは程遠い世界にいる私でさえ、旅行バッグとセカンドバッグと財布を持っています。
最強ブランドである「ルイ・ヴィトン」は、百貨店にとっては最高のテナントであり、「三顧の礼」どころか「百顧の礼」でも誘致したいでしょう。
当然のごとく「ルイ・ヴィトン」側の要求は厳しく、百貨店の格が高く、例外はありますが地域一番店で、なおかつ1階の一等地にかなりの売場面積を確保出来ないと出店しません。「ルイ・ヴィトン」が百貨店の一番いい場所にあるのはそのためです。
私が公式HPで調べた限りなので、誤差があるかも知れませんが、「ルイ・ヴィトン」は、現在日本に57店舗(期間限定ストアを含めると58店舗)あります。
東京都23区が一番多く12店舗(期間限定ストアを含めると13店舗)、都内には更に立川市にあります。続いて大阪市が6店舗、名古屋市が4店舗、福岡市が3店舗(福岡県は4店舗)となっています。3店舗以上あるのは4都市のみです。
ブランド価値を維持するために都市ごとの店舗数は基本的には増やしません。ここ最近毎年のように東京で新店がオープンしていますが、ほとんどが百貨店閉店による店舗の移転です。
ここ数年間の増減を見ると名古屋市、福岡市、横浜市は逆に1店舗ずつ減っています。その中で例外が大阪市です。4店舗から6店舗に増えました。
2店舗増えたのは、新たに「阪急メンズ大阪(阪急百貨店メンズ館から改称)」と「阪急うめだ本店」に出店したからです。
日本で「ルイ・ヴィトン」が、「メンズ」と「ウィメンズ」を分けて別々に出店するのは異例中の異例です。
「ルイ・ヴィトン」の製品は男女兼用も多く、「メンズ」と「ウィメンズ」の2店舗に分けると非効率になります。
私は、「阪急うめだ本店」二期棟オープン時に、「阪急百貨店メンズ館」から移転して男女兼用にして、売場を拡張し、再オープンするかと思っていましたが見事に外れました。
国内でも1階と2階に「メンズ」と「ウィメンズ」を分けた店舗はありますが、別々に出店するのは初めてです。
百貨店側の「メンズ」と「ウィメンズ」を分けるコンセプトを受け入れ、「ルイ・ヴィトン」側が特別扱いしたのではないでしょうか? テナント側も「阪急うめだ本店」に賭ける期待は別格ということでしょう!
「阪急メンズ大阪」の「ルイ・ヴィトン」です。店舗名は「ルイ・ヴィトン 阪急メンズ店」となっています。2008年2月1日に「HEPナビ」内にオープンしました。やはり1階の一等地にあります。
ちなみに「阪急百貨店メンズ館」は、「阪急うめだ本店」の二期棟先行オープンにあわせて、名称を「阪急メンズ大阪」に改称しています。
「阪急うめだ本店」の「ルイ・ヴィトン」です。店舗名は「ルイ・ヴィトン 阪急梅田店」となっています。
2012年10月25日にオープンしました。2階の店舗は歩行者デッキ側入口付近の一等地にあります。
2階の「インターナショナルバッグギャラリーズ」にバッグ類、5階の「インターナショナルブティックス」にプレタポルテ、靴、ジュエリー、時計などを展開しています。2フロア+阪急メンズ大阪で、フルラインアップが揃います。
途中に別のフロアが入るのも「ルイ・ヴィトン」の店舗では異例です。売場構成に「ルイ・ヴィトン」側が合わせて2階と5階の2フロアに分けて出店しています。
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