阪急百貨店うめだ本店 祝!二期棟が先行オープン お目見えした南北コンコースの豪華なショーウィンドウ
-阪急百貨店うめだ本店-
1980年代初めまでの百貨店業界は、東の「三越」、西の「阪急」と呼ばれていました。2つの百貨店の財務諸表の数値は抜群で、ブランド力も抜きん出ていました。包装紙や紙袋を持つだけで誇らしかったです。
私も高知から大阪に出てきて、「阪急百貨店うめだ本店」前のステンドグラスの「バロックドーム」やドームのコンコース側入口を初めて見た時は、驚きを超えて「畏敬の念(畏れ敬う心情)」さえ抱きました。
しかし三越は、「三越事件(当時社長だった岡田氏の大スキャンダル)」で、阪急百貨店は阪急グループのバブル期の不動産投資の失敗、およびその後の百貨店業界全体の長期低落傾向でかつての輝きを失っていたように感じました。
2012年10月25日(木)に「阪急百貨店うめだ本店」の二期棟が先行オープンしました。地下2階~13階まで売り場を細かく見ました。
まだ南側のかなりの部分が改装工事中ですが、それでも素晴らしい売り場に仕上がっていました。
見ているだけで楽しかったです。しばらく百貨店に対して忘れていた「ワクワク感」を感じました。これぞ「THE百貨店!」という感じです。
約7年間の工事期間中に、「百貨店はどうあるべきか!」徹底的に研究をしたんでしょうね。阪急百貨店の底力を改めて感じました。
私は今までに、東京都23区、横浜市、名古屋市、京都市、大阪市、神戸市の百貨店は全店舗の売り場を見ましたが、売上高は別として売り場の完成度は、私の個人的な感想ではNo1になったと感じました。
高島屋のように1000億円級の店舗を多数持っている百貨店なら建て替えのリスクを分散できます。でも阪急百貨店は梅田一本足打法です。
「圧倒的な主力店をよく建て替える気になったなあ!」と改めて思います。阪急百貨店のリスクを恐れないチャレンジ精神に改めて敬意を表したいと思います。
1階のメインエントランスです。
南北コンコースを南側から見た様子です。新しい南北コンコースの幅は16.5mです。幅は改装前と同じですが、中央に並んでいた17本の柱が無くなったので、改装前より広く感じます。
天井高は改装前と比べると約2.5m高い約9mとなっています。南北コンコースは、改装前と色調が変わりましたが、改装前の雰囲気が残っています。
二期棟の先行オープンにより本格的に稼働した7面の大型「ショーウィンドウ」です。
新しい「ショーウィンドウ」は、横幅8m×高さ9m(1階と2階合わせて)とスケールアップしています。
中央の2つの「ショーウィンドウ」には、「大型LEDビジョン」が設置されています。「大型LEDビジョン」なので動画が刻々と動きます。
他の「ショーウィンドウ」には、「影絵」が設置されています。
「ショーウィンドウ」の照明は、色が刻々と変化します。
「ショーウィンドウ」をたくさんの方が撮影していたので、人がいなくなるまでずっと前で待っていました。
新しい「ショーウィンドウ」は、1階の奥行が1.5mもあるのでいろいろな演出が出来ます。
本物の植物を使っていてビックリ!
別の「ショーウィンドウ」です。中央の球は、本物のバラの花をたくさん集めて作ったそうです。
別の「ショーウィンドウ」です。近づいて見るとミニチュアの人形があったり、ミニチュアの蝶が飛んでいたりしてメルヘンの世界になっていました。
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