広島市 地上52階、軒高約189mの「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業施設建築物」がいよいよ着工!
-広島駅南口Bブロック再開発事業-
広島市に2010年9月以来久しぶりに行ってきました。JR広島駅前の「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業施設建築物」が動き出したからです。
広島市・公式ホームページ(完成予想図等)
広島駅南口Bブロック市街地再開発事業
手元に、日経新聞の1987年12月2日の切り抜きがあります。要約すると ”Bブロックの核テナントとして、西武百貨店、東急百貨店、ニチイ、丸井の中から西武百貨店に絞った。またホテルの核テナントとして藤田観光(ホテルフジタ)に内定した。” とあります。
しかしバブル崩壊の後遺症で、1994年5月に西武百貨店は、出店計画を断念します。その後、JALホテルズを中心とした再開発計画が持ち上がりましたが、JALホテルズも計画を撤回し、Bブロックの再開発は完全に行き詰ります。
リーマンショック前に、地上54階、塔屋2階、地下2階、高さ(最高部200.0m、軒高190.0m)、延床面積約128,900㎡の規模で動き出そうとしていましたが、リーマンショックが直撃します。
予定日を過ぎても一向に解体工事に入る気配がなく、遅れに遅れていましたが、2012年11月30日~2013年4月30日の工期で、「前田建設工業」により解体工事が始まり、2013年4月12日にいよいよ起工式が行われるようです。
超高層の「西棟」の概要は、少し変更になって地上52階、塔屋2階、軒高189.15mとなっています。
地上10階、地下1階の「東棟」も建設されます。特定業務代行者は「前田建設工業」で、総事業費は353億円です。
ちょっと前の「建設通信新聞」に ”高層部分の西棟の高さは193mで中四国一の高層ビルとなる。” と書いてあったので、最高部の高さは約193mのようです。
これは神戸市に竣工したばかりの「シティタワー神戸三宮」の最高部の高さ190.00mを上回り、神戸市を含む神戸市以西の西日本で最も高い超高層ビルになります。
参加組合員の「住友不動産」は、「西棟」の13階~52階に整備する共同住宅514戸のうち、権利者取得分を除く約470戸を取得します。タワーマンション部分は「シティタワー広島駅前」ですかね?
地下2階~地上3階の一部に、家電量販店の「ビックカメラ」が出店する予定です。この他にもオフィスやホテル、自走式駐車場などを整備します。
(追記)
「住友不動産」から正式発表がありました。13階~52階に整備する共同住宅514戸のうち、権利者取得分を除く「住友不動産」の取得分は471戸に確定しています。
住友不動産・ニュースリリース(PDF:2013/04/12)
「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業」 着工
起工式の式典を行うテントが組まれています。起工式は2013年4月12日に行われるようです。
既存建物の解体工事が行われています。奥のパチンコ屋さんの建物は、第2段階での解体になるので当分残ります。
現地に掲示されている「労災保険関係成立票」では、解体工事の工期が2012年11月30日~2013年4月30日となっていましたが、4月30日には終わりそうにないですね。
「広島駅南口Bブロック第一種市街地再開発事業施設建築物」の建築計画のお知らせです。高さ189.15mは軒高です。最高部の高さは約193mのようです。
建築主は「広島駅南口Bブロック市街地再開発組合」、設計者は「アール・アイ・エー」、施工者は未定となっていますが、特定業務代行者の「前田建設工業」が行うと思われます。
工事は2段階に分けて行われます。「への字」の角のパチンコ屋さんの建物は当分残ります。
これだけ地権者がいるとさぞかし合意形成が難しかったでしょうね。時間がかかったのも納得です。
権利者数は、土地所有者78人、借地権者等9人、借家権者40人で、合計127人だそうです。
「広島駅南口Aブロック」です。なかなか進まない広島駅南口の再開発ですが、唯一完成しているのがAブロックです。
百貨店の福屋がAブロックのテナントに決定したのは1987年12月です。福屋、三越、広島そごうの三つ巴の中で福屋に決定しました。しかしバブル崩壊の後遺症でなかなか着工されませんでした。
その後なんとか着工にこぎつけ1999年3月に竣工しました。地上13階、地下1階、延床面積63,748㎡の複合施設です。
主要テナントとして広島の老舗百貨店「福屋」が入居しています。施設全体は「エールエールA館」という名称です。
「エールエールA館」の「ジュンク堂書店」の喫茶コーナーから撮影しようと思いましたが、ダメもとで屋上に行ったら現場がバッチリ見えました。コーヒー代が浮きました。ラッキー!
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