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2013年5月15日 (水)

高度先端医療 「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」の建設予定地

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-京都大学(医病)総合高度先端医療病棟-

 「京都大学」は、京大病院東構内に「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」の建設を計画しています。
 
 建築計画の概要では、「京都大学(医病)”統合”高度先端医療病棟」となっていますが、ほとんどの資料が「京都大学(医病)”総合”高度先端医療病棟」となっているので「総合」に合わせます。 
  
 概要は、免震構造の地上8階、地下1階、最高部高さ34.99m、延床面積22,708.19㎡となっています。「接続棟」と「渡り廊下」も同時に建設します。
 
 災害発生時の対応強化や、重症患者の転送受入、臓器移植時の搬送などに対応するため、屋上部にヘリポート(24m×24m)を設置する計画です。病床数は計414床を予定しています。
 
 京大病院は施設の再整備を進めています。第1ステージ(2011~2019年度)、第2ステージ(2019年度以降)に分けた「長期整備計画」に基づき進められています。
  
 第1ステージでは、「総合高度先端医療病棟」の他に、共同研究棟(地上4階、地下1階、延床面積約4,600㎡、2014年度~2015年度)、計画病棟2(地上8階、地下1階、延床面積約20,000㎡、2017年度~2020年度)などを計画しています。
 
 第2ステージでは、臨床研究棟(地上5階、地下1階、延床面積約9,000㎡)、総合研究棟1(地上5階、延床面積約10,000㎡)、総合研究棟2(地上4階、延床面積約12,000㎡、総合研究棟3(地上4階、延床面積約13,600㎡)等が計画されています。
 
 
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京大病院の東構内です。
 
 
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「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」の建設予定地です。
  
 
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現在は「清水建設」により「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟用地埋蔵文化財調査その他工事」が行われています。
 
 「労災保険関係成立票」を見ると工期は2012年7月27日~2013年3月31日までの予定となっていますが、5月12日の時点ではまだ行われていました。
 
 
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「京都大学(医病)統合高度先端医療病棟」の建築計画の概要です。建築主は「京都大学」、設計者は「京都大学」、施工者は「未定」となっていました。工期は2013年5月1日~2015年4月1日になっています。
 
 「蔵文化財調査その他工事」では”総合”高度先端医療となっていますが、建築計画の概要では”統合”高度先端医療となっています。どちらが正しいんでしょうか?
 ちなみにネットで検索するとほとんどの資料は、「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」で出てきます。
 
 
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「京都大学(医病)総合高度先端医療病棟」は、2010年5月に竣工した「積貞棟」の南側に建設されます。
 
 ご存知のように、京都市は2007年9月から京都市中心部の建物の高さなどを制限する景観条例を実施しています。
 
 平安神宮近くのこの場所は、高さ20mに制限されています。新病棟は高さ約31m(建築物の高さ)で申請されています。
 北側の「積貞棟」と同じく、「教育、医療という公共的な性質を持つ点と31mの高さでも景観を阻害しない点」が評価され今回も特例が認められました。
 
 
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(おまけ)
 2010年5月に竣工した「積貞棟(せきていとう)」です。地域のがん治療の拠点となっています。
 
 「積貞棟」は、任天堂相談役の山内溥氏より、築後30年以上が経過した病棟を抱える本院の現状に「京大病院にふさわしい病棟を建ててほしい」との意向から寄附されました。70億円寄付され、全額新病棟建設費に充てられました。
 
 ちなみに「積貞棟」の概要は、地上8階、地下1階、高さ30.94m(建築物の高さ)、建築面積3,456㎡、延床面積20,379㎡、病棟数294床となっています。

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