立命館大学 大阪茨木新キャンパス整備事業 2013年5月12日の状況
-立命館大学 大阪茨木新キャンパス整備事業-
ニュースで大阪市長の発言を見て「何を言うねんこの人は・・・」と目が点になりました。お願いですから余計な発言をしないで大阪市政に専念してほしいです。抜群の発信力や行動力を大阪市の改革に生かして欲しいです・・・
本題に戻って、立命館大学は「サッポロホールディングス」が、大阪府茨木市に所有していた大阪工場跡地の敷地面積約121,891㎡を約190億円で購入して「大阪茨木新キャンパス整備事業」を進めています。
既存のキャンパスから「経営学部、政策科学部、経営学研究科、政策科学研究科」が移転して、2015年4月に開校する予定です。
立命館大学
大阪茨木新キャンパスゾーニングをご紹介します
私は、経営学部や政策科学部等の移転後も敷地内に拡張余地を残して、必要になった時に徐々に拡張すると予想していましたが、一気に建設するようです。
理系中心の「びわこ・くさつキャンパス(敷地面積611,078.32㎡)」は別として、文系中心の「衣笠キャンパス(敷地面積126,188.91㎡)」と「大阪茨木新キャンパス」をどのように住み分けるのかと思っていましたが、あくまでも文系の中心は「衣笠キャンパス」でのようです。
文系の中心は学都の京都市内に置く方が全国から生徒を集める上で有利と判断したのでしょうか?
買収した敷地面積は約121,891㎡と伝えられていましたが、敷地北東側は「防災公園」となるようで、「大阪茨木新キャンパス」の敷地面積は98,661.65㎡に減少しています。
逆に「衣笠キャンパス」は、毎年キャンパスマップを見ていたら分かりますが、敷地の東側の民家などの民有地を少しずつ買収して東側の「馬代通」側まで一部到達しています。
敷地の西側です。西側をJR東海道本線が走っています。
敷地の南側です。南側を近畿自動車道と中央環状線が走っています。
敷地内では、「埋蔵文化財発掘調査」がずっと行われていましたが、2013年3月に完了したようです。
敷地内には、「埋蔵文化財発掘調査」によって掘られた土がまだ盛られています。
計画名は「立命館大学 大阪茨木新キャンパス整備事業」となっています。
配置図です。新キャンパスの最寄りの駅は、大阪モノレールの「宇野辺駅」、阪急電鉄・大阪モノレールの「南茨木駅」がありますが、何といってもメインはJRの「茨木駅」です。そのため校舎はJR茨木駅に近い北側に配置されています。
敷地北東側のかなりの面積が「防災公園」となります。そのため「大阪茨木新キャンパス」の敷地面積は98,661.65㎡となりました。
「防災公園」の他にも市民開放施設を設け、「地域・社会連携」を非常に重視したキャンパスになるようです。
「立命館大学 大阪茨木新キャンパス」のお知らせ板です。他の都市の「建築計画のお知らせ」に相当します。
建築主は「学校法人 立命館」、代理者は「山下設計」、設計者は「竹中工務店」、施工者は「竹中工務店」となっています。
(おまけ)
JR東海道本線を挟んで西側に「イオン茨木ショッピングセンター」があります。この敷地は「日本たばこ産業」の工場跡地で、かつて大規模郊外百貨店「茨木そごう」の出店が計画されていました。
手元に日経新聞の1991年6月7日の切り抜きがあります。見出しは「国内最大の郊外型百貨店 そごう・大阪・茨木に95年開業 店舗面積9万2000㎡」となっています。
店舗面積9万2000㎡は、現在の「阪急うめだ本店」より広いです。美術館も併設し、初年度の売り上げ目標は650億円と報道されていました。
当時はバブル崩壊の兆しがあったとはいえ、まだまだ日本経済に勢いがありました。また「そごう」は、水島社長の下で、「ダブルそごう(全国20店舗)、トリプルそごう(全国30店舗)」と称して積極的な多店舗展開をしていました。
今考えるとめちゃめちゃ無謀な計画ですが、当時は日本人の経済感覚が完全にマヒし、日本中にこんな計画がありました。
その後、バブル経済は崩壊します。「そごう」は過剰な投資が裏目に出て経営不振に陥り、計画が断念されます。
その後、「マイカル」と「日本たばこ産業」によってショッピングセンターが建設され、2001年1月1日に「マイカル茨木」として開業します。
その「マイカル」も過剰な投資が裏目に出て経営破綻し、現在は「イオンリテール」が運営しています。
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