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2013年6月27日 (木)

JR西日本の奈良線の複線化事業 2022年度には京都駅~城陽駅間がすべて複線に!

Kyotojr13061
-JR西日本の奈良線の複線化事業-
 JR西日本は2013年6月19日の定例社長会見で、奈良線の複線化事業について合意のめどが立ったことを発表しました。
 
 JR奈良線の1日平均の利用者数は、1990年度の約2万人から着実に伸び、2010年度に5万人を突破しています。
 快速運転の開始や新駅開業、部分複線化などの輸送改善施策により、JR発足当初と比べて利用者数は約3倍になっています。
 
 第1期高速化・複線化事業として、「京都駅~JR藤森駅」間および「宇治駅~新田駅」間の複線化が2001年3月に完成しました。
 続く第2期事業として、地元自治体の協力の下、複線化事業が進められることになりました。
 
 今回、複線化されるのは、「JR藤森駅~宇治駅」間の約9.9km、「新田駅~城陽駅」間の約2.2km、「山城多賀駅~玉水駅」間の約2.0kmの合計3ヶ所です。
 これにより、奈良線全線34.7kmは、64%にあたる計22.2kmが複線化され、「京都駅~城陽駅」間はすべて複線となります。
 
 これらの事業はJR西日本が事業主体となって進められる予定で、事業費は369億円を予定しています。
 事業期間は協定の締結からおおむね10年間とされ、2022年度の開業を目標としています。
 
 大和路線(関西本線)の「奈良駅~木津駅」間は複線化されているので、第2期事業が完成すると京都駅~奈良駅間で、複線化されていないのは、残り12.5kmだけとなります。
 
JR奈良線複線化事業に伴う改良工事
◆ 京都駅の改良工事
 京都駅では、奈良線のホームから橋上駅舎へ直線的に移動できるよう、橋上駅舎につながるエスカレーターと階段を新たに設けます。エレベーターの新設も予定しています。また8番・9番線ホームの幅を拡幅します。

 報道されている各社の記事を見ても、ホーム幅を4mから5.5mに拡幅するのか? 4m~5.5m新たに拡幅するのか? 4m幅から5.5m拡幅し、最大9.5m幅とするのかイマイチよくわかりません。
 
 京都駅の奈良線ホームは、8番~10番まであります。9番・10番は頭端式ホームとなっており拡張余地はありません。
 7番と8番の間の通過線を廃止して北側に拡幅するのでしょうか? それともまさかの10番線の廃止で南側に拡幅?
 
◆ 六地蔵駅の改良工事
 六地蔵駅では、複線化に合わせてホームを京都方に移設します。現在のホームは線路がカーブしている部分に設けられていて車両とホームの間に大きなすき間が生じていますが、移設によりホームの幅が広がって直線的な形状となり、すき間が狭まります。
 
◆ 棚倉駅の改良工事 棚倉駅の1線スルー化を行います。
 
◆ 踏切の改良工事
 踏切については、立体的に一定の範囲の障害物を検知する「3次元レーザーレーダー式障害物検知装置」を10ヶ所程度に導入する予定です。
 また、通過列車と停車列車を区別して警報時間を調整する、いわゆる「かしこい踏切」も10ヶ所程度に導入する予定です。

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