さようなら「ラマダホテル大阪」 かつて大阪の「御三家」と呼ばれた「旧東洋ホテル」が閉館へ

-ラマダホテル大阪(旧東洋ホテル)-
中津に建設中の「ザ・セントラルマークタワー」と道路を挟んで東側に「ラマダホテル大阪」があります。
「ラマダホテル大阪」の前身である「旧東洋ホテル」は、大阪万博の前年の1969年に「三和銀行(現三菱東京UFJ銀行)」が中心となって開業しました。
高度済成長期には、「ロイヤルホテル(現リーガロイヤルホテル)、ホテルプラザ(1999年閉館)」とともに大阪の高級ホテル“御三家”の一つに数えられていました。
しかし、バブル崩壊後の景気悪化や外資系の進出などで業績が悪化し、2004年にホテル営業権を米大手投資銀行「モルガン・スタンレー」のグループ会社に譲渡、2006年に米センダント系のラマダ・ワールドワイドチェーンに加盟し、「ラマダホテル大阪」に名称変更しました。
その後も大阪市内には高級ホテルの開業が相次ぎ、競争が激化および建物の老朽化が進み、年内いっぱいで閉館すると発表しました。
ちなみに「ラマダホテル大阪」は、地上16階、地下2階、総客室数547室となっています。レストラン・宴会場・結婚式場なども備ています。

「ラマダホテル大阪」です。開業時になぜ名称が「東洋ホテル」となったのでしょうか? 調べても分かりませんでした。
ここからは全くの私の推測ですが、かつての「三和銀行」は取引先企業による企業グループ「三水会」を構成していました。
旧三和銀行系企業の一部には、「東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)、東洋ゴム工業、東洋建設、東洋不動産(現東洋プロパティ)」など ”東洋” の名称を冠する傾向にありました。そのためだったのではないでしょうか?

「ラマダホテル大阪」の跡地はどうなるのでしょうか? 閉館後の用途は未定ですが、土地がデベロッパーに譲渡されて超高層タワーマンションが建設される可能性が最も高いと思われます。
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