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2013年8月11日 (日)

竣工した関西の一大医療拠点 関西医科大学(附属枚方病院 & 枚方キャンパスの枚方新学舎)

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-関西医科大学-

 大阪は伝統的に医療技術が高く、全国的に有名な拠点病院が多いです。特に高度医療に関しては病院の選択枠も多く非常に恵まれています。
 
 「関西医科大学」も拠点の一つです。「関西医科大学」はのルーツは、1928年に開設された「大阪女子高等医学専門学校」です。
 1947年に「大阪女子医科大学予科」が開設され、1954年に男女共学となり「 関西医科大学」と改称されました。
 
 「関西医科大学」は、キャンパスや附属病院が各地に分散する典型的なタコ足大学でした。これらの不便を解消するべく「クラボウ枚方工場」跡地の敷地面積58,452.31㎡に一大拠点となる「関西医科大学附属枚方病院 」と「枚方キャンパスの枚方新学舎」を建設しました。
 
 京阪電鉄「枚方市駅」から徒歩5分、背後は「淀川河川公園」の水辺環境という緑豊かな好立地です。
 
 
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配置図です。
 
 
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「京都府道・大阪府道13号京都守口線」の府道歩道橋から見た様子です。
 
 
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南東側から見た様子です。
 
 
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西側の淀川の堤防沿いから見た様子です。
 
 
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-関西医科大学附属枚方病院-

 「関西医科大学」は、「附属枚方病院(枚方市)、附属滝井病院(守口市文)、香里病院(寝屋川市)、天満橋総合クリニック(大阪市)」の4病院を運営しています。
 
 その中でも、2006年1月に開院した「関西医科大学附属枚方病院」は、開院時から「特定機能病院」としてスタートし、2006年10月には「災害拠点病院」に、2008年2月には「第三次救命救急センター(救命救急センター)」として認可され、北河内地区の中核病院として確固たる地位を築いています。
 
 公式HP → 関西医科大学附属枚方病院 
 
☆ 高度救命救急センターに指定(全国に30ヶ所)
 「関西医科大学附属枚方病院」は、救命救急センターの中でも特に高度な診療機能が必要な「高度救命救急センター」に指定されています。
 
 「高度救命救急センター」は、全国に30ヶ所(8月11日現在)しかありません。大阪府内では「大阪府立急性期・総合医療センター、大阪大学医学部附属病院、関西医科大学附属枚方病院」の3ヶ所が指定されています。
 
 日本救急医学会 → 全国救命救急センター設置状況
 
関西医科大学附属枚方病院の概要
◆ 所在地-大阪府枚方市新町二丁目3番1号
◆ 階数-地上13階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-最高部67.024m
◆ 敷地面積-58,452.31㎡(枚方新学舎含む)
◆ 建築面積-9,849.56㎡
◆ 延床面積-70,800.69㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部(PC造、鉄骨造)
◆ 地震対策-基礎免震構造
◆ 用途-病院
◆ 病床数-750床
◆ 建築主-(学校法人)関西医科大学
◆ 設計者-竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 工期-2003年03月~2005年08月
◆ 開院-2006年01月07日
 
 
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-関西医科大学枚方新学舎-

 「関西医科大学」では、附属枚方病院の隣接地に建設していた新学舎が完成し、2013年3月23日に竣工式典が行われました。校舎は4月1日から開設されています。
 
 公式HP → 関西医科大学
 
 「関西医科大学」は、これまで1学年が「牧野キャンパス(枚方市)」、2~4学年が「滝井キャンパス(守口市)」、5~6年が「枚方キャンパス」の附属枚方病院を中心とした臨床実習病院でそれぞれ学んでいましたが、新学舎の開設に伴い、全ての医学部学生が枚方新キャンパスで学ぶことになります。
 
 新学舎は、大学の発展に伴って必要となる増築スペースを設計段階で織り込んでいます。建屋は3棟から構成され、3階の南棟(一部4階)、8階の北棟、13階中央棟が「コの字」状に配置され、その中央に大きな中庭空間を有します。
 
関西医科大学枚方新学舎の概要
◆ 所在地-大阪府枚方市新町二丁目5番1号
◆ 階数-地上13階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-約65m(中央棟)
◆ 敷地面積-58,452.31㎡(病院敷地面積含む)、25,084.74㎡(新学舎)
◆ 建築面積-約5,686㎡
◆ 延床面積-42,104.72㎡
◆ 構造-鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造
◆ 用途-大学
◆ 建築主-(学校法人)関西医科大学
◆ 設計者-清水建設
◆ 施工者-清水建設
◆ 工期-2011年06月~2013年01月
◆ 開設-2013年04月01日
 
 
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「関西医科大学枚方新学舎」を南東側から見た様子です。
 
 
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学舎の南側の正面玄関前には芝生の広場があり、日時計を兼ねた「オベリスク」が学舎のシンボルとしてそびえ立ちます。
 
 
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附属枚方病院と枚方新学舎の間は、3階の「スカイウェイ」でつながっています。
 
 
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「京都府道・大阪府道13号京都守口線」の府道歩道橋、円形の「関西医科大学附属枚方病院情報交流センター」、センターデッキは一体的に整備されています。
 
 情報交流センターの2階には、「枚方市立中央図書館市駅前サテライト」などが入っています。
 
 
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すぐ西側は、「淀川河川公園」となっています。
 
 
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京阪電鉄「枚方市駅」から徒歩5分という非常に恵まれた立地にあります。

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