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2013年8月28日 (水)

じぇじぇじぇ! 「大丸心斎橋店」の再開発って本当?

Osakadaimaru13081
-大丸心斎橋店-

 8月26日の日経新聞のネット記事を読んで驚きました。「J・フロントリテイリング」が、「松坂屋上野店南館」を建て替えて超高層複合ビルを建設するという内容ですが、その中に ”Jフロントの関西の主力店である大丸心斎橋店も再開発を検討しており、集客力の向上にパルコのノウハウを生かす。” と書いてあります。
 
 日本経済新聞(2013/08/26)
 Jフロント、松坂屋上野店南館建て替え パルコ入居 
 
 ネットで検索すると下記の2013年4月9日の産経新聞にも ”大丸心斎橋店(大阪市中央区)の再開発を長期的な課題として検討する。子会社化したパルコの店舗を、大丸心斎橋店が再開発後に入る建物に出店させることも検討する。” とあるので、検討されているのは事実のようです。
 
 産経新聞(2013/04/09)
 大丸梅田は減収へ 阪急、うめきた開業が打撃
 
 私が知らなかっただけのようですが、私にとっては全くの初耳です。NHKの「あまちゃん」じゃないですけれど、もし事実なら ”じぇじぇじぇ!” という感じです。
  
◆ このままではジリ貧・・・
 下記の百貨店店舗別売上高ランキンを見ても「大丸心斎橋店」がジリ貧なのは事実です。このまま何もしないとますますジリ貧になります。
  
 「大丸心斎橋店、そごう大阪店」共にバブル期にはイケイケだった外商部門も含んだ売上高ですが、1989年度には「大丸心斎橋店」と「そごう大阪店」を合わせると心斎橋地区で3000億円近くありました。
 
 2012年度の売上高は約829億円です。百貨店の市場規模が大幅に縮小したのは事実ですが、他の地区と比べても売上の縮小が極端です。
 
2012年度近畿地区百貨店店舗別売上高ランキング
① 阪急うめだ本店              144,698(+16.3%)
② 高島屋大阪店                119,997(+ 1.8%)
③ 阪神梅田本店                  89,239(▲ 3.4%)
④ 高島屋京都店                  83,866(▲ 0.0%)
⑤ 大丸心斎橋店         82,985(▲ 1.1%)
⑥ 大丸神戸店          82,794(+ 5.1%)
⑦ あべのハルカス近鉄本店   82,370(▲ 2.9%)
⑧ 大丸京都店                     68,503(+ 0.0%)
⑨ ジェイアール京都伊勢丹    64,041(▲ 0.8%)
⑩ 大丸梅田店                     62,831(+ 1.7%)
 
1989年度近畿地区百貨店店舗別売上高ランキング
① 阪急うめだ本店              229,558
② 高島屋大阪店                207,365
③ 大丸心斎橋店                176,780
④ そごう神戸店                  138,255
⑤ そごう大阪店                  120,534
⑥ 高島屋京都店                120,113
⑦ 阪神梅田本店                107,848
⑧ 大丸京都店                   101,204
⑨ 大丸神戸店                     97,812
⑩ 大丸梅田店                     83,077
 
(注意) 近鉄百貨店は当時、未上場企業だったため不明です。
 
 ◆ 自前路線からの脱却
 「大丸」および「松坂屋」を運営するJ・フロントリテイリングは、「大丸梅田店」もそうですが他業種のテナントを入れて自前路線から脱却しています。
 
 自前路線からの脱却は更に加速しており、2013年6月末に閉鎖した「松坂屋銀座店」の再開発も商業施設やオフィスの複合施設になり、「松坂屋」は入居しない可能性が高いです。
 
 「松坂屋上野店南館」も建て替えられますが、「松坂屋」は地下1階の食品売り場のみで、他のフロアは「パルコ、TOHOシネマズ、賃貸オフィス」となります。
 
 「大丸心斎橋店」が再開発されるとしたら「(仮称)松坂屋上野店南館建替計画」と同じように超高層ビルに建て替えられる可能性が高く、同じようなフロア構成になる事が考えられます。上層階がホテルになる可能性もあります。 
 
 
Osakadaimaru13082
「大丸心斎橋店」の再開発となると新しい「北館」は考えられないので、「本館」と「南館」ということになります。
 
 「本館」の外観は直線を多用した「ネオゴシック様式」で、非常に豪華で美しい建物です。1期が1922年、2期が1925年、3期が1933年と3期に分けて増築されました。
 
 この建物を解体するのは、あまりにももったいないです。絶対に反対!と言いたい所ですが、階高が非常に低く圧迫感があるのも事実です。また設備も老朽化しているので、これ以上の発展が望めません。難しい問題ですね・・・
 
 
Osakadaimaru13083
大丸心斎橋店の「北館」です。地上14階、地下2階、延床面積約58,400㎡です。設計・監理は「竹中工務店」、施工は「竹中工務店、大成建設共同企業体」となっています。
 
 2005年9月7日に「そごう心斎橋本店」として新装オープンしました。2009年8月31日には「そごう心斎橋本店」が閉店、大丸が土地と建物を買収し、2009年11月14日に大丸心斎橋店の「北館」として再オープンしました。
 
 大丸心斎橋店は、「北館、本館、南館」の合計で、店舗面積77,490㎡となり、大丸の中では最大規模の店舗です

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