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2013年9月 7日 (土)

名古屋市 大名古屋ビルヂング(名駅三丁目27番地区開発計画) 2013年9月6日の建設状況

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-大名古屋ビルヂング-

 名古屋駅前のランドマークとして半世紀の歴史を歩んだ「大名古屋ビルヂング」は、2012年9月30日に閉館しました。
 
 隣接するホテル「ロイヤルパークイン名古屋」と一体的に再開発され、地上34階、塔屋1階、地下4階、高さ174.70mの超高層ビルに建て替えられます。
 2012年9月18日から既存建物の解体工事が始まり、2013年5月23日に本体工事に着工しました。
 
 三菱地所・ニュースリリース(PDF:2013/05/23)
 「大名古屋ビルヂング」 新築工事着工及び環境格付け取得のお知らせ ~2015年10月末 竣工予定~
 
 延床面積は146,698.04㎡で、名古屋駅と直結する地下も含めた地下1階~地上4階の低層フロアには約13,000㎡約の商業施設を設け、7階~33階には約65,000㎡の賃貸オフィスを整備します。 
 
名駅三丁目27番地区開発計画の概要
◆ 所在地-愛知県名古屋市中村区名駅三丁目2701番、他25筆
◆ 階数-地上34階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-174.70m
◆ 敷地面積-9,155.56㎡
◆ 建築面積-6,563.39㎡
◆ 延床面積-146,698.04㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-オフィス(7階~33階)、店舗(地下1階~地上4階)、地域冷暖房プラント等
◆ 建築主-三菱地所
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2013年05月23日
◆ 竣工-2015年10月31日予定
  
 
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本格的に工事が行われています。
 
 
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◆ 実物大の外装モックアップ
 実物大の外装モックアップは、施主へのプレゼンテーションや設計者のデザイン確認などのために製作されます。
 
 
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◆ 地中障害物の撤去
 
旧建物の地下躯体が残っているので、本格的な工事に先立って最初に旧躯体の地中障害物の撤去が行われます。
 
 現在は、「オールケーシング掘削機」を使用してビル外周の「山留め壁」を構築する部分と「場所打ちコンクリート杭」を構築する部分の地中障害物の撤去が行われています。
 
 
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◆ 安定液タンク

 「安定液タンク」が見えます。「安定液タンク」は、あらかじめ製造した「安定液」を貯めておくタンクです。
 
 地中を掘削する場合、掘削孔の中が空洞だと地下水圧などによって土砂が崩れてしまいます。
 そのために水よりも少し粘り気のある「安定液(水とベントナイトなど)」を入れて、地下水が孔内に染み出すのを防ぎ、土砂が崩れるのを防ぎます。
 
◆ ソイルセメント製造プラント
 「安定液タンク」の隣にある円筒形のプラントは、「ソイルセメント製造プラント」です。
 
 
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「安定液」が安定液タンクに注がれています。 
 
 
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◆ MHL掘削機

 「MHL掘削機」が姿を現していました。「MHL掘削機」が登場すると「山留め壁」は、「RC地中連続壁」もしくは「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」で構築している事が分かります。
 
 
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◆ CRM-W(掘削土再利用連壁工法)
 
この現場の「山留め壁」および地下外壁は、大阪の「あべのハルカス」と同じく、「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」を採用するようです。
 
 詳しくは → CRM工法研究会
 
 「MHL掘削機」で「ガイドウォール」に沿って掘削します。「MHL掘削機」は、比較的浅い場所を掘削する場合が多いです。
 
 「ガイドウォール」の設置目的は、地中連続壁の平面位置を示し、深さの基点となる定規の役割を果たします。
 また、地中連続壁施工中の地表面近くの崩落防止、掘削機の重量を受ける基礎としての役割も兼ねています。 
 
 
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低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」
 低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」が2台スタンバイしています。「水平多軸回転式掘削機」は、「RC地中連続壁」もしくは「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の構築に使用されます。
 
 この現場では、「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の比較的深い場所を掘削すると思われます。掘削土は、「安定液」といっよに地上に吸い上げます。 
 
 
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低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」を別角度から見た様子です。
 
 
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◆ 芯材の「H形鋼」

 たくさんの芯材の「H形鋼」が並べられています。「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」での「山留め壁」の構築時に建込まれます。
 
 
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◆ 土砂分離装置

 「水平多軸回転式掘削機」は、掘削土を「安定液」と共に地上に吸い上げるので「土砂分離装置」が必要になります。
 
 分離した土砂は、「セメントミルク」と混ぜて、山留め壁の「ソイルセメント」の材料として再利用されます。
 
 
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「土砂分離装置」を別角度から見た様子です。
 
 
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◆ アースドリル掘削機
 
「アースドリル掘削機」で、掘削孔を掘ります。「場所打ちコンクリート杭」の構築と共に、「逆打ち工法」で建設されているので、「構真柱(こうしんちゅう)」を建込みます。
 
 
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◆ スライムクリーナー

 「スライムクリーナー」がスタンバイしています。「スライムクリーナー」で「スライム処理」を行います。
  
 スライム処理は掘削完了後に行う「一次スライム処理」と鉄筋かごを建込んでコンクリート打設する直前に行う「二次スライム処理」があります。
 
 掘削時に発生し、杭の底に沈殿したスライムをそのままにしておくとコンクリートと混ざり杭の支持力に深刻な悪影響を及ぼします。そのために徹底的に除去します。
 
 
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「アースドリル掘削機」を別角度から見た様子です。このような急角度で見る事の出来る建設現場はなかなかありません。
 
 
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「掘削孔」に「安定液」が満たされている様子が分かります。
 
 
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◆ 構真柱(こうしんちゅう)
 
「逆打ち工法」では、「場所打ちコンクリート杭」の構築と共に、「構真柱(こうしんちゅう)」を建込みますが、建込む前に「構真柱」を組み立てる必要があります。
 
 多くの建設現場では、「構真柱」を寝かして組み立てますが、この現場では別の場所に掘削孔を掘って垂直に組み立てています。「あべのハルカス」でも同じ方法が採用されました。
  
 
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「構真柱」の組み立てが終わるとクローラークレーンで吊り上げて、本来の場所に建込まれます。
 
 
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「構真柱」の組み立てを地上から見た様子です。

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