大規模にリニューアル工事中の阪神電気鉄道「甲子園駅」 2013年10月15日の建設状況
-甲子園駅・リニューアル-
阪神電気鉄道「甲子園駅」では、大規模なリニューアル計画が行われています。ニューアルは「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」と一体的に行われています。
現在の島式・相対式4面4線の狭いホームは、プロ野球や高校野球の開催時に大混雑していましたが、島式・相対式3面4線の広いホームに生まれ変わります。
ホーム中央部に白球や高校球児のユニホームの「白」をイメージした縦45m×横45mの大屋根を設置します。
自然光を通す膜素材を使用し、屋根の南北には壁を設けず、甲子園特有の「浜風」が吹き抜けるデザインを取り入れます。
阪神電気鉄道(PDF:2011/06/08)
甲子園駅をリニューアルします~阪神甲子園球場の玄関口が新しく生まれ変わります~
甲子園駅改良工事の概要
◆ ホームの拡幅-上り線(梅田・大阪難波方面行き)ホーム、下り線(三宮方面行き)ホーム、下り線降車専用ホームを拡幅する。現在の最大幅5.6mの上下線ホームは、9m程度に拡幅される。これに伴い、上り線の降車専用ホームは廃止する。
◆ バリアフリー化-各ホームにエレベーターを設置(西改札口3基、東改札口2基)する。また東西改札口に多機能トイレを設置する。
◆ 西改札口の拡張-ホームに通じる新たな通路を、現在の通路の西側に設けるとともに、駅舎を改築しコンコー スを拡張する。
◆ 東改札口の改築- 駅舎を改築し、東口を新たに設け、駅東方面へのお客様の利便性を高める。また、上り線 (梅田・大阪方面行き)ホームへの通路と下り線(三宮方面行き)ホームへの通路を分離する。
◆ 大屋根の設置(縦45m×横45m)-ホームの中央付近、県道浜甲子園線の上部に、膜素材を用いた大屋根を設ける。
◆ 総工事費-54億円(総工事費のうち、国が1/5、地方公共団体が1/5を補助)
◆ 工期(予定)-2011年度~2016年度
少し前まで現地に掲示されていた変更前の完成予想図です。新しい完成予想図と比べるとデザインがかなり違う事が分かります。
現在の阪神「甲子園駅」は、島式・相対式4面4線でホームは狭いです。
軌道の移動を伴う大工事になります。当然ホームも移動します。そのためホームを解体して徐々に仮設ホームに入れ替えています。
ホーム東端から東側を見た様子です。すぐ東側では「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」が行われています。2つの事業は一体的に行われています。
改札内の工事の様子です。
一番工事が進んでいる「西改札口」です。
この部分にも「西改札口」の建物が延長されます。
新しい「西改札口」が供用開始されています。
「西改札口」の改札機が増えて甲子園球場での試合が終わった後に駅構内への入場時間がかなり短くなりました。
今までは「西改札口」前の通路には仕切りがあり、甲子園球場での試合が終わった後は長蛇の列でした。特に暑い夏は並ぶのが苦痛でした。
仕切りがわずかに残っています。
以前の「臨時改札口」の西側に新しい「臨時改札口」を建設中です。
「臨時改札口」の工事を別方向から見た様子です。
駅南側の工事の様子です。阪神「甲子園駅」は、「県道浜甲子園線」の上に鉄橋を架けて設置しています。
「県道浜甲子園線」の部分には、かつて武庫川の枝川である「申川(さるがわ)」が流れていましたが、埋立てられて道路になりました。道路が蛇行しているのはそのためです。
南側に駅を拡幅するために新しい橋脚が姿を現しています。架線を支える柱や架線も一部架け替えられています。
新しい橋脚です。
駅北側の工事の様子です。
一部が、新しい橋脚と橋桁に入れ替えられています。
新しい鉄骨の橋桁です。
架線を支える柱や架線も一部架け替えられています。
新しい橋脚です。
阪神「甲子園駅」は、1924年8月1日開業ですが、この橋脚は当時の物と思われます。非常に頑強に造られているのでそのまま使用します。
ただし、橋脚はホームの位置が高く、軌道の位置が低い構造になっています。軌道の位置とホームの位置が変わるので橋脚の高さ調整をする必要があります。
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