関西発の技術革新 京都大学のiPS細胞研究拠点(第2研究棟、第3研究棟、総合研究棟)を続々と建設へ!
-京都大学・iPS細胞研究所-
山中伸弥教授が所長を務める「京都大学 iPS細胞研究所」では、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用を実現するための研究を行っています。
いつもは日本で開発されても研究開発で欧米に後れを取る日本の研究機関ですが、iPS細胞に関しては、珍しく施設の整備のスピードが速いです。ノーベル賞効果絶大ですね。
◆ 第2研究棟
「第2研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積5,478.53㎡です。病院西構内の「メディカルイノベーションセンター棟」の東側に建設されます。
「第2研究棟」は、「第1研究棟」と渡り廊下で接続し、研究の拡大に伴うスペース不足を解消するために利用されます。建設費は40億円です。
◆ 第3研究棟
「第3研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積7,680.46㎡です。「第1研究棟」の東側で、現在、病院地区給水センターが位置する場所に建設されます。
「第3研究棟」は、再生医療用のiPS細胞を作製し備蓄する「iPS細胞ストック」事業の拠点施設となる見通しです。
◆ 総合研究棟
「総合研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積約11,900㎡です。「総合研究棟」は、病院西構内、薬学部本館の南側に建設されます。主にiPS細胞に関する総合研究に利用されます。
建設予定地にある薬学部栽培温室は、薬学部本館西側の薬草園内に移設されます。また、移設工事と共に薬草園の整備も行われます。
2010年5月8日に竣工式・開所式が行われた「CiRA(サイラ:Center for iPS Cell Research and Application) 京都大学iPS細胞研究所」です。
現在、研究者と職員の人員は、臨床応用を目指す研究の拡大などで当初の2倍超となる約270人となり、建物内に収まり切れなくて、周辺の京都大学の施設や民間の建物を間借りしている状態です。
続々とiPS細胞の研究棟が建設予定の京都大学病院西構内です。新たに建設される3棟の研究棟を1棟に集約した方が効率が良さそうに思えますが、広い土地が無いのだと思われます。
準備工事が行われています。
既存建物を解体しています。
「京都大学(南部)総合先端基盤研究棟(iPS細胞研究所第2研究棟)新営その他工事」の建築計画の概要です。
「京都大学(南部) iPS細胞研究所第3研究棟」の建築計画の概要です。「総合研究棟」の建築計画の概要はまだ見当たりませんでした。
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