JR西日本の奈良線の複線化事業 京都駅の改良工事
-JR西日本の奈良線の複線化事業-
JR西日本は2013年6月19日の定例社長会見で、奈良線の複線化事業について合意のめどが立ったことを発表しました。
第1期高速化・複線化事業として、「京都駅~JR藤森駅」間および「宇治駅~新田駅」間の複線化が2001年3月に完成しました。続く第2期事業として、地元自治体の協力の下、複線化事業が進められることになりました。
今回、複線化されるのは、「JR藤森駅~宇治駅」間の約9.9km、「新田駅~城陽駅」間の約2.2km、「山城多賀駅~玉水駅」間の約2.0kmの合計3ヶ所です。
これにより、奈良線全線34.7kmは、64%にあたる計22.2kmが複線化され、「京都駅~城陽駅」間はすべて複線となります。
これらの事業はJR西日本が事業主体となって進められる予定で、事業費は369億円を予定しています。事業期間は協定の締結からおおむね10年間とされ、2022年度の開業を目標としています。
大和路線(関西本線)の「奈良駅~木津駅」間は複線化されているので、第2期事業が完成すると京都駅~奈良駅間で、複線化されていないのは、残り12.5kmだけとなります。
◆ 京都駅の改良工事
京都駅では、奈良線のホームから橋上駅舎へ直線的に移動できるよう、橋上駅舎につながるエスカレーターと階段を新たに設けます。エレベーターの新設も予定しています。また8番・9番線ホームの幅を拡幅します。
京都駅の奈良線ホームは、8番~10番まであります。9番・10番は頭端式ホームとなっており拡張余地はありません。
8番・9番ホームです。
8番・9番ホームは狭いので拡幅されます。
7番(主に新大阪・大阪方面の特急が使用)と8番の間の通過線が撤去されています。あくまでも私の推測ですが、通過線跡を利用して8番・9番ホームを北側に4m幅から5.5m拡幅し、最大9.5m幅にすると思われます。
8番・9番ホームから橋上駅舎には、階段とエスカレーターを経由する必要があり、他のホームと比べ非常に不便です。
奈良線のホームから橋上駅舎へ直線的に移動できるよう、橋上駅舎につながるエスカレーターと階段を新たに設けます。エレベーターの新設も予定しています。
10番ホームは南側が壁になっており、ホーム幅は拡幅出来ません。
10番ホームから橋上駅舎には、スロープとエスカレーターを経由する必要があり、他のホームと比べ非常に不便です。
9番・10番は頭端式ホームとなっているので、8番・9番・10番ホームと橋上駅舎を結ぶ、新たなエスカレーター・階段・エレベーターは奈良線の3ホーム供用になると思われます。
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