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2014年1月24日 (金)

福岡空港ビルディング 国内線旅客ターミナルビルの再整備 事業費380億円、2015年4月着工!

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-福岡空港ビルディング-

 「福岡空港ビルディング」は、福岡空港の過密化対策の一環として行われる平行誘導路の二重化事業に合わせて国内線旅客ターミナルビル再整備の基本設計の概要を発表しました。
 
 日刊建設工業新聞(2014/01/23)
 福岡空港ビル/国内線ターミナルビル再整備/事業費380億円、15年4月着工
  
 現在は三つのビルに分かれている出発・到着機能を一つのビルに集約し、ビル内の店舗面積を約3割増床します。2015年4月に着工し、2019年3月の開業を目指します。事業費は380億円の予定です。
 
 
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● 国内線旅客ターミナルビル再整備の概要
 再整備後の概要は、地上5階、地下2階、全体の延床面積は約120,000㎡です。「第1ターミナルビル」全体と「第2ターミナルビル」の南側部分を撤去し、東側に新たなビルを建設します。
 
 残る「第2ターミナルビル」の北側部分と「第3ターミナルビル」は全面改修します。再整備後の全体規模のうち半分程度が建て替え、残りが改修となる見込みです。
 
 空港対策調査特別委員会(PDF)
 福岡空港の国内線ターミナル再編事業が動き始めました。
 
 ちなみに現在の「第1ターミナルビル」は延床面積約19,000㎡、「第2ターミナルビル」は延床面積約60,000㎡、「第3ターミナルビル」は延床面積約30,000㎡となっています。
 
 
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● 2本目の滑走路(2500m×60mの平行滑走路)の整備
 「福岡空港」の旅客数は、2012年度17,782,184人(国内線14,742,677人、国際線3,039,507人)です。
 おまけに空港内には航空自衛隊や海上保安庁の基地まであります。滑走路は2800m×60mの1本しかなく限界に達しています。
 
 沖合移転計画(海上空港)などが検討されましたが、莫大な建設費がかかるため断念されました。そのため空港内に2500m×60mの平行滑走路を整備する事になりました。
 ただ、空港面積は353haしかなく、おまけに敷地ギリギリまで民家や民間の建築物が建っているため容易ではありません。
 
 (1)滑走路間隔300mで東側配置、(2)滑走路間隔300mで西側配置、(3)滑走路間隔210mで西側配置の3案が検討されました。
 (1)案は南東側丘陵地の除去が必要、(2)案は福岡都市高速道路付け替えが必要なため(3)案が採用されました。
 
 福岡空港構想・施設計画検討協議会(PDF:2012/03)
 福岡空港構想・施設計画段階のとりまとめ
 
 並行滑走路は、「オープンパラレル方式(ICAOの規定では間隔1,525m以上)」では、並行滑走路への同時進入・出発を行うといった効率的な運用が可能です。
 それより狭い「クロースパラレル方式」では、同時に離着陸は出来ませんが、一方の滑走路で着陸、もう一方の滑走路で離陸に備えて待機、などの運用が可能です。
 
 滑走路間隔210mは究極の「クロースパラレル方式」になります。そのため現滑走路処理容量14.5万回(年)から18.3万回(年)と1.26倍しか増えません。
 更に平行滑走路は、空港周辺に存在する都市高速道路等の障害物との関係から、「非精密進入用滑走路」となります。
 
 これに概算事業費約1800億円かけるのは費用対効果が高いとは言えませんが、現時点ではこれしか方法が無いと思います。

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