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2014年1月 9日 (木)

名古屋市 大名古屋ビルヂング 2014年1月6日の建設状況

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-大名古屋ビルヂング-

 名古屋駅前のランドマークとして半世紀の歴史を歩んだ「大名古屋ビルヂング」は、2012年9月30日に閉館しました。
 
 隣接するホテル「ロイヤルパークイン名古屋」と一体的に再開発され、地上34階、塔屋1階、地下4階、高さ174.70mの超高層ビルに建て替えられます。新ビルの名称も「「大名古屋ビルヂング」に決まっています。
  
 三菱地所・ニュースリリース(PDF:2013/05/23)
 「大名古屋ビルヂング」 新築工事着工及び環境格付け取得のお知らせ ~2015年10月末 竣工予定~
 
 延床面積は146,698.04㎡で、名古屋駅と直結する地下も含めた地下1階~地上4階の低層フロアには約13,000㎡約の商業施設を設け、7階~33階には約65,000㎡の賃貸オフィスを整備します。 
 
大名古屋ビルヂングの概要
◆ 計画名-名駅三丁目27番地区開発計画
◆ 所在地-愛知県名古屋市中村区名駅三丁目2701番、他25筆
◆ 階数-地上34階、塔屋1階、地下4階
◆ 高さ-174.70m
◆ 敷地面積-9,155.56㎡
◆ 建築面積-6,563.39㎡
◆ 延床面積-146,698.04㎡
◆ 構造-(地上)鉄骨造、(地下)鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 用途-オフィス(7階~33階)、店舗(地下1階~地上4階)、地域冷暖房プラント等
◆ 建築主-三菱地所
◆ 設計者・監理者-三菱地所設計
◆ 施工者-清水建設
◆ 着工-2013年05月23日
◆ 竣工-2015年10月31日予定
 
 
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全景です。
 
 
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ミッドランドスクエアの「スカイプロムナード」から見た全景です。
 
 
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敷地北側部分です。
 
 
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北東側で1階床の構築が始まっています。
 
 
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● 逆打ち工法

 「逆打ち工法」で建設されています。「逆打ち工法」では、最初に1階床の鉄骨建方を行い、コンクリートを打設して、1階床を重機等が乗入れる「作業床」として使用します。
 
 その後、地上階を上に向かって建設し、地下階を下に向かって建設します。地上階と地下階を同時に建設するので、建設スピードが速いメリットがあります。
 
 
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1階床の「デッキプレート」の上に鉄筋の配筋が行われています。
 
 
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● 構真柱(こうしんちゅう)

 「逆打ち工法」では、「場所打ちコンクリート杭」の構築と共に、「構真柱(こうしんちゅう)」を建込みますが、建込む前に「構真柱」を組み立てる必要があります。
 
 敷地に余裕があると「構真柱」を寝かして組み立てますが、この現場では別の場所に掘削孔を掘って垂直に組み立てています。
 
 「構真柱」の組み立てが終わるとクローラークレーンで吊り上げて、本来の場所に建込まれます。
 
  
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● アースドリル掘削機

 「アースドリル掘削機」で、掘削孔を掘ります。「場所打ちコンクリート杭」の構築と共に、「逆打ち工法」で建設されているので、「構真柱(こうしんちゅう)」を建込みます。
 
 
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敷地南側部分です。
 
 
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「連続地中壁掘削機」が3台稼働しています。
 
 
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● MHL掘削機

 バケット式の「MHL掘削機」です。「MHL掘削機」は、「RC地中連続壁」もしくは「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の構築に使用されます。
 
 この現場では、「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の比較的浅い場所を掘削していると思われます。
 
 
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バケット式の「MHL掘削機」を別角度から見た様子です。
 
 
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● 低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」

 低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」です。「水平多軸回転式掘削機」は、「RC地中連続壁」もしくは「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の構築に使用されます。
 
 この現場では、「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」の比較的深い場所を掘削していると思われます。掘削土は、「安定液」といっよに地上に吸い上げます。
 
 
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低空頭型の「水平多軸回転式掘削機」を別角度から見た様子です。
 
 
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● CRM-W(掘削土再利用連壁工法)
 
「ガイドウォール」と建込まれた「H形鋼」が見えます。この現場の「山留め壁」および地下外壁の構築に、「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」を採用しています。
 
 この工法は、大阪の「あべのハルカス」や名古屋の「ミッドランドスクエア」でも採用されました。
 
 詳しくは → CRM工法研究会
  
 
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● 芯材の「H形鋼」

 芯材の「H形鋼」が並べられています。「CRM-W(掘削土再利用連壁工法)」での「山留め壁」の構築時に建込まれます。
 
 建込まれる芯材の「H形鋼」はこのように非常に長いです。この長さでは道路を運べないので、現地で組み立てます。
 
 
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● CRM-W(掘削土再利用連壁工法)のプラント
 
「水平多軸回転式掘削機」は、掘削土を「安定液」と共に地上に吸い上げるので「土砂分離装置」が必要になります。
 
 分離した土砂は、「ソイルセメント製造プラント」により「セメントミルク」と混ぜて、山留め壁の材料として再利用されます。
 
 「安定液プラント」は、「安定液」の製造・循環・廃棄を行うプラントです。地中を掘削する場合、掘削孔の中が空洞だと地下水圧などによって土砂が崩れてしまいます。
 
 そのために水よりも少し粘り気のある「安定液(水とベントナイトなど)」を入れて、地下水が孔内に染み出すのを防ぎ、土砂が崩れるのを防ぎます。
 
 
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● オールケーシング掘削機
 
旧建物の地下躯体が残っているので、「場所打ちコンクリート杭」の構築の前に「オールケーシング掘削機」により旧躯体の地中障害物の撤去が行われます。
 
 
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「オールケーシング掘削機」により撤去された地中障害物です。このように円筒形に地中障害物が打ち抜かれます。

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