理化学研究所 「京」の100倍(毎秒1エクサ)の次世代スーパーコンピュータ 設置場所は?
-理化学研究所・次世代スーパーコンピュータ-
政府は、スーパーコンピュータ「京」の次世代スーパーコンピュータの開発を計画しています。次世代スーパーコンピュータは、「京」の100倍の毎秒1エクサ(100京)回の性能を目指しています。
2015年度に試作と詳細設計を始め、2018年度には製造に乗り出す見通しで、2020年頃の稼働を目指します。
「京」を手掛けた「理化学研究所」が主体となって開発にあ当たりますが、開発費は「京」の1110億円と同水準を目安にしています。
「インフラやスタッフが充実している理研に置くのが妥当(関係者)」とする声が強く、費用を抑える意味からも「京」がある神戸に設置される可能性が高いとみられています。
● スーパーコンピュータランキング
「理化学研究所」は、ポートアイランド2期にスーパーコンピュータ「京(英語名:"K computer")」を稼働させました。
一時的に世界ランキングで首位に立ちましたが、世界の競争は激しく、現在は中国、アメリカに抜かれて4位に後退しています。
スーパーコンピュータランキング(2013年11月18日)
1位 NUDT(中) 天河2号(中NUDT) 33.86ペタFLOPS
2位 オークリッジ国立研究所(米) Titan(米Cray) 17.59ペタFLOPS
3位 ローレンスリバモア国立研究所(米) Sequoia(米IBM) 17.17ペタFLOPS
4位 理化学研究所(日) 京(富士通) 10.51ペタFLOPS
5位 アルゴンヌ国立研究所(米) Mira(米IBM) 8.58ペタFLOPS
「スーパーコンピュータ」の開発は、日本の「京」やアメリカの「IBM」のように独自のCPUを開発する方法と中国の「天河2号」のように市販の汎用のCPUを使用する方法があります。
私はずっと「CPUも日本で独自開発するべきだ!」と思っていましたが、1000億円以上投資した「京」がこうもあっさり「天河2号」に圧倒的な差で抜かれると今の方針が正しいのかよく分からなくなってきました。
そもそも「スーパーコンピュータ」は、「スーパーコンピュータ」そのものを開発する事が目的ではなく、「スーパーコンピュータ」を使って革新的な研究や開発を行うためにあります。
ちなみに主なCPUは、「天河2号」はインテルの「Xeon E5-2692 12C」、「京」は富士通の「SPARC64 VIIIfx」です。
市販の汎用CPUを使用すると開発コストを大幅に抑える事が出来ます。ただ、基軸の技術を海外に依存する事になります。日本にとってどちらが正しいんでしょうね?
「次世代スーパーコンピュータ」の建設が予想される「京」の南側の更地です。神戸市は将来的に拡張出来るようにあらかじめ用地を確保しています。
今まではこの道路を通行できませんでしたが、通行出来るようになって初めて南側から撮影する事が出来ました。
「京」の施設を南側から見るのは初めてでした。左側が「熱源機械棟」、右側が「特別高圧電源施設」です。
このクラスの「スーパーコンピュータ」になると信じられないような高圧の電気を消費し、膨大な熱を輩出するのでこのような設備が必要になります。
「熱源機械棟」です。南側から初めて見ました。「熱源機械棟」の大きさで放出される熱の大きさが分かります。
「研究棟・計算機棟」です。「次世代スーパーコンピュータ」もほぼ同規模の施設の建設が予想されます。
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