大規模にリニューアル工事中の阪神電気鉄道「甲子園駅」 2014年2月22日の建設状況
-甲子園駅・リニューアル-
阪神電気鉄道「甲子園駅」では、大規模なリニューアル計画が行われています。リニューアルは「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」と一体的に行われています。
現在の島式・相対式4面4線の狭いホームは、プロ野球や高校野球の開催時に大混雑していましたが、島式・相対式3面4線の広いホームに生まれ変わります。
ホーム中央部に白球や高校球児のユニホームの「白」をイメージした縦45m×横45mの大屋根を設置します。
自然光を通す膜素材を使用し、屋根の南北には壁を設けず、甲子園特有の「浜風」が吹き抜けるデザインを取り入れます。
阪神電気鉄道(PDF:2011/06/08)
甲子園駅をリニューアルします~阪神甲子園球場の玄関口が新しく生まれ変わります~
甲子園駅改良工事の概要
◆ ホームの拡幅-上り線(梅田・大阪難波方面行き)ホーム、下り線(三宮方面行き)ホーム、下り線降車専用ホームを拡幅する。現在の最大幅5.6mの上下線ホームは、9m程度に拡幅される。これに伴い、上り線の降車専用ホームは廃止する。
◆ バリアフリー化-各ホームにエレベーターを設置(西改札口3基、東改札口2基)する。また東西改札口に多機能トイレを設置する。
◆ 西改札口の拡張-ホームに通じる新たな通路を、現在の通路の西側に設けるとともに、駅舎を改築しコンコー スを拡張する。
◆ 東改札口の改築- 駅舎を改築し、東口を新たに設け、駅東方面へのお客様の利便性を高める。また、上り線 (梅田・大阪方面行き)ホームへの通路と下り線(三宮方面行き)ホームへの通路を分離する。
◆ 大屋根の設置(縦45m×横45m)-ホームの中央付近、県道浜甲子園線の上部に、膜素材を用いた大屋根を設ける。
◆ 総工事費-54億円(総工事費のうち、国が1/5、地方公共団体が1/5を補助)
◆ 工期(予定)-2011年度~2016年度
南側部分を東側から見た様子です。
南側に軌道を移設します。現在の軌道の部分はホームとなり「下りホーム」が拡幅されます。
更に南側はプロ野球や高校野球の開催時に使用する「下り降車ホーム」が設けられます。
南側部分を西側から見た様子です。
ブルーの養生シートの部分は、以前の「臨時改札口」の西側に建設中の新しい「臨時改札口」です。
「臨時改札口」の更に南側に工事用の構台を組み立てていました。この構台をどのように使うんでしょうね?
プロ野球や高校野球の開催時に使用する「下り降車ホーム」と「臨時改札口」の接続部分です。
駅の南西側に自生する「クスノキ」の大木を駅舎内に取り込むかたちで残します。そう言えば、京阪「萱島(かやしま)駅」のホームにも「クスノキ」の大木がありますね。
北側部分を東側から見た様子です。
北側に軌道を移設します。北端にあった「上り降車ホーム」は廃止され復活しません。現在の軌道の部分はホームとなり「上りホーム」が拡幅されます。
北側部分を西側から見た様子です。
軌道の移動を伴う大工事になります。当然ホームも移動します。そのためホームを解体して徐々に仮設ホームに入れ替えています。
ホーム東端から東側を見た様子です。すぐ東側では「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」が行われています。2つの事業は一体的に行われています。
「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」の様子です。
南側から見た様子です。
南側に駅を広げるために新設された橋脚です。南側に余裕がありますが、この部分にはプロ野球や高校野球の開催時に使用する「下り降車ホーム」が設けられます。
架線や大屋根を支える柱です。
北側から見た様子です。
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