神戸医療産業都市 理化学研究所の「融合連携イノベーション推進棟建築工事」 2014年7月12日の建設状況
-融合連携イノベーション推進棟建築工事-
「理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター(CDB)」は、STAP細胞ねつ造疑惑で、CDBの解体論まで出ています。
CDBの解体論は、明らかに過剰反応で感情的かつ非論理的だと思います。世界中で猛烈な研究開発競争をしている中で、日本の国益を第一に考えてもっと冷静に議論してほしいです。
また仮に、CDBが解体されると「神戸医療産業都市」や神戸市へのダメージは計り知れません。その点も考慮すべきです。
私が一番心配しているのは今回の騒動で、CDBの研究者が動揺して研究が滞る事です。精神が落ち着かないと研究なんか出来ません。
CBDのエースで、網膜再生治療の研究を行っている「高橋政代プロジェクトリーダー」が研究中止をほのめかす書き込みを「ツイッター」に行って、直後に「予定通りに遂行する」とのコメントを出したのを見ても研究者がいかに動揺しているかが分かります。
● 融合連携イノベーション推進棟は無事着工!
私は今回の騒動で、理化学研究所の「融合連携イノベーション推進棟」の着工が延期になるのではないか? と心配していました。
2014年3月に無事に着工してホッとしました。2015年3月末の完成、2015年6月頃の研究開始を目指します。
3階~7階に各約50㎡の研究室を54室整備、仕切りを取り除けば、最大5室分(約250㎡)の空間として使えます。
1チームで3室程度、計20前後の研究チームの入居を想定しています。理化学研究所の研究者と企業、大学の連携チームを原則とします。
現在想定している研究テーマは、 ◇CDBがiPS細胞を使い、世界で初めて臨床研究を開始した目の網膜再生医療の推進のほか、iPS細胞を使った歯や毛根、涙腺などの再生、 ◇創薬用スパコンやスパコン京、その後継機「エクサ級スパコン」などを活用した創薬、 ◇顕微鏡など医療関連機器の開発などです。
融合連携イノベーション推進棟建築工事の概要
◆ 所在地-兵庫県神戸市中央区港島南町六丁目7-1
◆
階数-地上8階
◆ 敷地面積-約4,800㎡
◆
建築面積-約1,075㎡
◆ 延床面積-約8,348㎡
◆
構造-鉄骨造
◆ 基礎工法-既成コンクリート杭(高支持力工法)
◆ 用途-研究所
◆
建築主-(独立行政法人)理化学研究所
◆ 設計者・監理者-石本建築事務所
◆
施工者-大林組
◆ 着工-2014年03月05日
◆ 竣工-2015年03月31日予定
◆ 事業費-約38億円
外観イメージ図です。外観は細胞をイメージしたデザインとなっています。
北側寄りから見た様子です。
基礎工事が終わり、鉄骨建方が始まっています。
「神戸キメックセンタービル」の展望ロビーから見た様子です。基礎は「既成コンクリート杭」です。
ポートライナー「医療センター駅」からの歩行通路と接続する2階が主な出入り口となります。
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