出版取次販売会社「大阪屋」の旧本社ビルが解体 跡地にはマンションを建設
-大阪屋旧本社ビル-
「大和ハウス工業」と「近鉄不動産」は、出版取次販売会社の「大阪屋」の本社ビルを2014年4月2日に取得し、解体工事を行っています。
跡地には分譲マンションを建設する予定で、超高層タワーマンションになる可能性が高いと思われます。
建設ニュース(2014/07/22)
大阪屋の旧本社ビル解体に着手/施工は青木あすなろ建設/大和ハウス工業と近鉄不動産
「建設ニュース」によると敷地面積は2,181.69㎡、持分は大和ハウス工業が6割、近鉄不動産が4割で、用途地域は商業地域、建ぺい率は80%、容積率は800%となっています。
解体工事名は「(仮称)大阪市西区新町2丁目計画解体工事」、解体工事は「青木あすなろ建設」により行われています。
労災保険関係成立票によると解体工事の工期は、2014年6月23日~2015年2月28日となっています。
● 大阪屋
「大阪屋」は、「日販(日本出版販売)、「トーハン」に次いで全国3位の出版取次販売会社です。2014年3月期の売上高は766億円です。
だだし、全国3位と言っても、2014年3月期の売上高は「日販(日本出版販売)」が5,667億円 、「トーハン」が4,925億円なので、上位2社とは6倍以上の差があります。
出版取次販売会社は、上位2社の寡占状態である上に、ネットの普及により市場環境が大変厳しいです。
「大阪屋」も例外では無く、2014年3月期は売上高が前年比18.7%減の766億5300万円となりました。
会社に勤めたり、経営している方は分かると思いますが、前年比18.7%減となると営業努力でどうのこうの出来るレベルでは無く、正直対策の立てようがありません・・・
「大阪屋」はリストラの一環として本社を売却し、2014年5月7日より本社を東大阪市の大阪屋の関西ブックシティ所在地に移転しました。
解体工事が行われている「大阪屋」の旧本社ビルです。
「大阪屋」は、60年以上にわたってこの場所に本社を置いていたようです。出版取次販売会社の本社はほとんど東京ですが、大阪市内に本社を置く貴重な会社でした。
南西側から見た様子です。
解体工事が行われている「大阪屋」の旧本社ビルと最高部まで到達した「大阪ひびきの街 ザ・サンクタスタワー」です。なんとも時代の流れを感じます。
敷地の南側には、「新町南公園」があります。
南側は「新町南公園」、東側は「なにわ筋」に面しているので、南側と東側の眺望は約束されています。
すぐ南側に、地下鉄長堀鶴見緑地線「西大橋駅」があります。私は、超高層タワーマンションになるのは間違いないと妄想しています。
「新町南公園」です。
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