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2014年10月 6日 (月)

神戸医療産業都市 国家戦略特区により「iPS細胞」を活用した網膜再生治療などを行う「(仮称)神戸アイセンター」の開設が決定!

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-国家戦略特区-
 
政府は、地域限定で規制を緩和する「国家戦略特別区域及び区域方針」を6区域指定しています。

国家戦略特区6区域
① 東京都(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区)、神奈川県並びに千葉県成田市
② 大阪府、兵庫県及び京都府
③ 新潟県新潟市
④ 兵庫県養父市
⑤ 福岡県福岡市
⑥ 沖縄県

 首相官邸トップ → 国家戦略特区特集ページ

 特区構想は、今までに何度も出てきましたが、規制緩和により許認可権限が縮小す事を恐れる中央官庁、規制に守られた関係団体や企業、関係する族議員にいつも骨抜きにされ、実態の無いものとなっていました。

 規制緩和をしなくても日本に国際競争力があった時代は問題は無かったと思います。しかし、アジアの国々や都市が急成長した今は、日本にもはやその余裕はありません。
 政府も今回は今までとは気合が違うような気がします。先行する「関西圏、福岡市、兵庫県養父市」は、区域計画が認定され具体的に動き出そうとしています。

 2014年9月30日に、関西圏及び福岡市の区域計画を認定しました。「関西圏 国家戦略特別区域」の概要は以下のとおりです。

保険外併用療養に関する特例
 大阪大学医学部附属病院、独立行政法人国立循環器病研究センター及び京都大学医学部附属病院が、米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ又はオーストラリアにおいて承認を受けている医薬品等であって、日本においては未承認又は適応外のものすべてを対象として、保険外併用療養に関する特例を活用し、スピーディーに先進医療を提供できるようにします。

病床規制に係る医療法の特例
 公益財団法人先端医療振興財団が、世界初のiPS細胞を用いた臨床研究である網膜再生治療をはじめ、遺伝性網膜疾患への遺伝子治療や口腔粘膜を活用した角膜再生など、最先端の医療技術の実用化促進等を図るため、「(仮称)神戸アイセンター(神戸市中央区)」内に眼科病院(新規病床30床)を開設します。

● (仮称)神戸アイセンター
 「iPS細胞」を活用した世界初の臨床研究である網膜治療をはじめとする再生医療のシーズの迅速な実用化などをはかるため、基礎研究から臨床応用、治療、リハビリまでをトータルで対応する拠点として、「(仮称)神戸アイセンター」を整備します。

 「先端医療振興財団」が運営し、細胞培養には理化学研究所認定ベンチャーの「ヘリオス」や「大日本住友製薬」が参加予定で、目の病気のリハビリや予防医療の面でも世界的な拠点を目指します。

 神戸市 公益財団法人先端医療振興財団(2014/10/01)
 関西圏国家戦略特区・区域計画の認定について

 今回の特例は、「(仮称)神戸アイセンター」そのものでは無く、併設される病院部門にかかる病床規制の部分です。
 神戸市は「30床全てが認められるかどうかは、国などとの協議次第」としていましたが、結果的には30床全てが認められました。

 「STAP細胞」をめぐる問題で、理化学研究所の「CDB(発生・再生科学総合研究センター)」は、半分程度の規模に縮小されるなど神戸市には思いっきり逆風が吹いていたので、この結果は本当に良かったです。

 2014年9月12日に行われた「理化学研究所」と「先端医療振興財団」による「iPS細胞」を使った世界初の臨床研究として目の難病患者に手術を実施して成功したのが大きな追い風になったと思われます。 


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「(仮称)神戸アイセンター」の建設候補地です。

 引用資料 神戸市(PDF)
 神戸市の国家戦略特区提案について(神戸アイ(網膜)センターの整備)


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建設候補地は、「先端医療センター」の北側で、「神戸市立医療センター中央市民病院」の駐車場の一部を想定しています。2015年中に着工し、2017年度当初の開業を目指します。


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現在は駐車場となっています。

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