名古屋市 地上40階、高さ約195mの「JPタワー名古屋」 2015年1月5日の建設状況
-JPタワー名古屋-
日本郵政グループは、JR名古屋駅前の「名古屋中央局名古屋駅前分室」跡地の再開発計画「名駅一丁目計画(仮称)新築工事」の建設を行っています。
地上40階、塔屋1階、地下3階、高さ195.74mm、延床面積179,950.88㎡の巨大な超高層オフィスビルを建設中です。正式名称は「JPタワー名古屋」となっています。
名古屋駅周辺では、高さ100m以上の高層オフィスビルを同時に5棟建設中ですが、「JPタワー名古屋」の建設が一番進んでいます。
JPタワー名古屋の概要
◆ 計画名-名駅一丁目計画(仮称)新築工事
◆ 所在地-愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番1号他
◆ 階数-(高層棟)地上40階、塔屋1階、地下3階、(低層棟)地上11階、塔屋2階、地下1階
◆ 高さ-195.74m
◆ 敷地面積-12,177.50㎡
◆ 建築面積-9,737.02㎡
◆ 延床面積-179,950.88㎡
◆ 構造-(地上部)鉄骨造、柱CFT造、(地下部)鉄骨鉄筋コンクリート造、一部鉄筋コンクリート造
◆ 基礎工法-場所打ちコンクリート拡底杭
◆ 地震対策-制振構造(粘性体制振壁や鋼材ダンパー等)、1階~4階の合計16ヶ所にFe-Mn-Si系制振ダンパーを設置
◆ 用途-(高層棟)オフィス、店舗、郵便局、(低層棟)駐車場、バスターミナル
◆ 建築主-日本郵便、名工建設
◆ 設計者・監理者-日本設計
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 着工-2012年10月01日(解体工事)、2013年07月01日(本体工事)
◆ 竣工-2015年11月30日予定
ミッドランドスクエアの「スカイプロムナード」から見た全景です。地震対策として、「粘性体制振壁」や「鋼材ダンパー」等の「制振装置」を各階に設置した「制振構造」を採用しています。
最高部です。「JPタワー名古屋」を見るのは約4ヶ月ぶりでした。最高部に到達していると予想して行きましたが、まだ到達していませんでした。
詳しくは書きませんが、2014年9月25日に工事が中断、10月23日から工事を再開しました。約1ヶ月のロスが痛かったですね。
下層階の様子です。「低層棟」の地下には、「名鉄名古屋本線」が走っています。手前は「JRゲートタワー」の建設現場です。
「JPタワー名古屋」は、「逆打ち工法」で建設されています。逆打ち工法」では、地上階を上に向かって建設し、地下階を下に向かって建設します。地上階と地下階を同時に建設するので、建設スピードが速いメリットがあります。
南東側から見た様子です。
カーテンウォールは、ほぼ全面ガラスの「ACW(アルミカーテンウォール)」となっています。縦に日射を緩和する「ルーバー」が取り付けられています。
下層階を南東側から見た様子です。
「制振ダンパー」です。この制振ダンパーはただの制振ダンパーではありません。肝心の部分が隠れていますが、新開発の疲労耐久性を約10倍に高めた新合金を用いた制振ダンパーです。
Fe-Mn-Si系制振ダンパー
「竹中工務店」は、「独立行政法人物質・材料研究機構」、「淡路マテリア」と共同で、制振ダンパーの素材として現在一般的に使われている鋼材の疲労耐久性を約10倍に高めた新合金を用いた制振ダンパーを開発しました。
引用資料 竹中工務店・プレスリリース(2014/05/13)
世界最高峰の疲労耐久性を有する新合金を用いたビル用制振ダンパーを開発 「JPタワー名古屋」に初適用 ~長周期・長時間地震動対策に極めて有効~
「JPタワー名古屋」に適用したダンパーは、心材となる「Fe-Mn-Si系新合金」をせん断パネルとして用いて、地震エネルギーを吸収させます。
縦1260mm×横1500mm×厚さ16mmのFe-Mn-Si系新合金を加工し、大変形時にも局所的に変形が集中しないような形状とするとともに、座屈防止機構に工夫を凝らすことにより、素材の性能を最大限に発揮させることができます。
「JPタワー名古屋」には、最大荷重4000kNの新開発の「制振ダンパー」が、高層棟の低層階部分の1階~4階部分に16基配置されています。
北東側から見た様子です。
北西側から見た全景です。
西側の「太閤通口」側から見た様子です。
| 固定リンク
「71 愛知県」カテゴリの記事
- 名古屋市 ささしまライブ24地区の南側 ウォーターフロント空間 中川運河堀止地区開発「NAKAGAWA CANAL DOORS(仮称)」工事着手!(2024.12.05)
- 名古屋駅周辺のビル6棟を一体開発する「名鉄 名古屋駅地区再開発」 高さ約180mの超高層ビル3棟 2026年度にも解体工事に着手!(2024.12.01)
- 名古屋市 久屋大通駅直結の高い利便性を有し久屋大通公園に臨む複合ビルが誕生 「(仮称)錦三丁目5番に街区計画」の起工式を2024年10月7日に挙行!(2024.10.08)
- 名古屋市 (仮称)星が丘ボウル跡地プロジェクト 複合ビル、大学校舎を整備 一期工区を2025年2月に着工、2027年春のオープン!(2024.10.06)
- デンソー(DENSO) 愛知県西尾市の「善明製作所」に新工場を建設 デジタル化による24時間無人稼働の次世代工場を目指す!(2024.09.16)