大規模にリニューアル工事中の阪神電気鉄道「甲子園駅」 Part2:下りホームの拡幅は、2015年3月から供用開始!
-甲子園駅・リニューアル-
阪神電気鉄道「甲子園駅」では、大規模なリニューアル計画が行われています。リニューアルは「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」と一体的に行われています。
現在の島式・相対式4面4線の狭いホームは、プロ野球や高校野球の開催時に大混雑していましたが、島式・相対式3面4線の広いホームに生まれ変わります。
ホーム中央部に白球や高校球児のユニホームの「白」をイメージした縦45m×横45mの大屋根を設置します。
自然光を通す膜素材を使用し、屋根の南北には壁を設けず、甲子園特有の「浜風」が吹き抜けるデザインを取り入れます。
阪神電気鉄道(PDF:2011/06/08)
甲子園駅をリニューアルします~阪神甲子園球場の玄関口が新しく生まれ変わります~
甲子園駅改良工事の概要
◆ ホームの拡幅-上り線(梅田・大阪難波方面行き)ホーム、下り線(三宮方面行き)ホーム、下り線降車専用ホームを拡幅する。現在の最大幅5.6mの上下線ホームは、9m程度に拡幅される。これに伴い、上り線の降車専用ホームは廃止する。
◆ バリアフリー化-各ホームにエレベーターを設置(西改札口3基、東改札口2基)する。また東西改札口に多機能トイレを設置する。
◆ 西改札口の拡張-ホームに通じる新たな通路を、現在の通路の西側に設けるとともに、駅舎を改築しコンコー スを拡張する。
◆ 東改札口の改築- 駅舎を改築し、東口を新たに設け、駅東方面へのお客様の利便性を高める。また、上り線 (梅田・大阪方面行き)ホームへの通路と下り線(三宮方面行き)ホームへの通路を分離する。
◆ 大屋根の設置(縦45m×横45m)-ホームの中央付近、県道浜甲子園線の上部に、膜素材を用いた大屋根を設ける。
◆ 総工事費-54億円(総工事費のうち、国が1/5、地方公共団体(兵庫県・西宮市)が1/5を補助)
◆ 工期-2011年11月~2016年度末頃(予定)
下りホームを拡幅(2015年3月から供用開始)
「阪神電気鉄道」と「神戸高速鉄道」は、改良工事中の阪神本線甲子園駅について、上り(梅田・大阪難波方面行き)ホームを拡幅し、2015年2月21日(土)から供用を開始すると発表しています。
下りホームの拡幅については、2015年3月から供用開始と発表されていますが、正確な日時についてはまだ発表されていません。
引用資料 阪神電気鉄道・ニュースリリース(PDF:2015/02/02)
甲子園駅の上りホームを拡幅します~2月21日から供用開始~
「第87回選抜高等学校野球大会」が、2015年3月21日(土)~4月1日(水)までの12日間開催されますが、それまでに供用開始されると思われます。
上りホームの東端から東側(梅田側)を見た様子です。すぐ東側では「阪神本線連続立体交差事業(鳴尾工区)」が行われています。2つの事業は一体的に行われています。
下りホームの東端から東側(梅田側)を見た様子です。軌道が姿を現しています。
軌道のアップです。
本設の「下り線降車専用ホーム」の東端です。
下りホームの東端から西側(三宮側)を見た様子です。
建て替え中の「東改札口」の前あたりです。
東側に振り返った様子です。
更に西側です。
大屋根の下あたりです。下りホームの拡幅については、2015年3月から供用開始と発表されています。
「下り線降車専用ホーム」の供用開始については日時が発表されていませんが、下りホームの拡幅とほぼ同じ日に行われると思われます。
「第87回選抜高等学校野球大会」が、2015年3月21日(土)~4月1日(水)までの12日間開催されますが、それまでに「下りホームの拡幅」と「下り線降車専用ホーム」が供用開始されると思われます。
ただし、今までと同じように「下り線降車専用ホーム」は、プロ野球や高校野球などのイベントのある日のみの供用になると思われます。
南側に「4番線」の軌道が移設されます。軌道の設置工事がかなり進んでいますが、まだレールは敷かれていません。現在の「4番線」の軌道は、「下り線ホーム」となります。
現在の「下り線ホーム」はかなり狭いですが、南側に拡幅される事により広くなります。
更に西側です。
「西改札口」の前あたりです。
更に西側です。「PC(プレストレスト・コンクリート)まくらぎ」が並べられています。
本設の「下り線降車専用ホーム」の西端です。
駅の南西側に自生する「クスノキ」の大木を駅舎内に取り込むかたちで残します。
下りホームの西端から西側(三宮側)を見た様子です。軌道を移設するための障害物は撤去されています。
下り線の軌道の移設するために建て替えられた橋脚と橋桁です。南側にかなり拡幅されています。
この上が新しい「下り線降車専用ホーム」となります。
この上が移設される下り線の軌道となります。
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