京都大学のiPS細胞研究拠点(第2研究棟、第3研究棟、総合研究棟) 第3研究棟がやっと落札
-京都大学・iPS細胞研究所-
山中伸弥教授が所長を務める「京都大学 iPS細胞研究所」では、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用を実現するための研究を行っています。
すでに竣工している第1研究棟の「CiRA(サイラ)」に続き、「第2研究棟」が建設中、更に「第3研究棟、総合研究棟」も動き出そうとしています。
引用資料 京都大学・キャンパスマップ(PDF)
医学部・病院・薬学部構内
① 京都大学iPS細胞研究所(第1研究棟)
2010年5月8日に竣工式・開所式が行われた「CiRA(サイラ:Center for iPS Cell Research and Application) 京都大学iPS細胞研究所」です。
研究者と職員の人員は、臨床応用を目指す研究の拡大などで建物内に収まり切れなくて、周辺の京都大学の施設や民間の建物を間借りしている状態です。
② 第2研究棟
「第2研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積5,478.53㎡です。「メディカルイノベーションセンター棟」の東側かつ「京都大学iPS細胞研究所」の北側に建設中です。
「第2研究棟」は、「第1研究棟」と渡り廊下で接続し、研究の拡大に伴うスペース不足を解消するために利用されます。
③ 第3研究棟
「第3研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積7,680.46㎡です。「第1研究棟」の東側で、現在、病院地区給水センターが位置する場所に建設されます。
「第3研究棟」の新設に伴い給水センターは取り壊されます。工事に先立って、給水センター棟がアーチェリー場跡地に建設されます。
「第3研究棟」は、再生医療用のiPS細胞を作製し備蓄する「iPS細胞ストック」事業の拠点施設となる見通しです。
● 第3研究棟がやっと落札
「第3研究棟」は、全国的な建築資材の高騰や人材の不足により、参加した全社が予定価格を上回り、落札者が決まらず、再公告していました。2015年2月10日にやっと落札者が決まりました。
建設ニュース(2015/02/10)
17・1億円で松村組/iPS細胞研究所第3研究棟新営その他工事/京都大学
「京都大学(南部) iPS細胞研究所第3研究棟」の建築計画の概要です。
④ 総合研究棟
「総合研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積約11,900㎡です。「総合研究棟」は、病院西構内、薬学部本館の南側に建設されます。主にiPS細胞に関する総合研究に利用されます。
「総合研究棟」も2014年10月に一般競争入札を行いましたが、入札金額が予定価格を超過して落札者が決まっていません。全国的な建築資材の高騰や人材の不足はかなり深刻なようです。
建設ニュース(2014/10/21)
2回とも入札不調/PFIの医薬系総合研究棟施設整備/京都大学
敷地内では、「埋蔵文化財発掘調査」を行っているようです。建設予定地にあった薬学部栽培温室は、薬学部本館西側の薬草園内に移設されています。
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