JR西日本 嵯峨野線「京都駅~丹波口駅」間の新駅設置 支障となるデルタ線の一部を廃止へ!
-JR嵯峨野線 京都~丹波口駅間 新駅設置-
梅小路公園には、「京都水族館」があり、2016年春には「京都鉄道博物館」もオープンする予定です。
京都駅から約1kmほど離れていてアクセスが悪いため、京都商工会議所が新駅設置に向けた要望をJR西日本と京都市に出していました。
JR西日本と京都市は2015年2月2日に、JR山陰線(嵯峨野線)京都駅~丹波口間の新駅設置事業に関する基本合意書を締結しました。2019年春の開業を目指します。
引用資料 JR西日本・ ニュースリリース(2015/02/02)
嵯峨野線 京都~丹波口駅間 新駅設置に関する京都市との合意について
京都市 京都市情報館(2015/02/02)
JR嵯峨野線 京都・丹波口間新駅設置に係る基本合意書の締結について
新駅の設置場所は、「JR山陰線(嵯峨野線)」と「七条通」と交わる交差部付近です。隣接駅からの距離は京都駅から約1.7km、丹波口駅から約0.8kmとなります。
相対式ホーム2面の高架駅を整備し、エレベーター2基とエスカレーター4基を設けます。事業費は概算で49億円(費用負担 JR西日本約19億円、京都市約15億円、国約15億円)です。
新駅の設置場所は、「JR山陰線(嵯峨野線)」と「七条通」と交わる交差部付近ですが、貨物輸送などに使う大阪方面との連絡線との合流部分にあるため、干渉するなどの課題を解決する必要があります。
● 大阪駅方面と山陰線を結ぶ区間を廃止
JR西日本は2015年2月27日に、東海道線の梅小路~丹波口間の2.3kmについて廃止届出書を国土交通大臣に提出しました。
京都駅から西へ向かうJRの在来線は、大阪駅方面への「東海道線(京都線)」と福知山駅や鳥取駅方面への「山陰線(嵯峨野線)」があります。
この部分には京都駅を経由せず、東海道線の大阪駅方面と山陰線を接続する連絡線も存在しているため、上空から見ると線路が三角形になっており、このような配線は「デルタ線」と呼ばれています。
JR西日本 ニュースリリース(2015/02/27)
嵯峨野線 京都~丹波口駅間新駅設置に関する事業基本計画の変更認可申請ならびに東海道線(梅小路~丹波口間)の廃止届出書の提出について
乗りものニュース(2015/02/27)
京都のデルタ線、2016年に一部廃止へ 「梅小路新駅」などが理由
廃止の理由は、JR西日本は、現在は連絡線を使って定期的な旅客輸送を実施していないこと、JR貨物も現在は貨物輸送を実施していないこと、将来的に営業線として活用する予定がないことです。要するに連絡線は使われていなかった訳ですね。知りませんでした。
廃止により、JR山陰線(嵯峨野線)京都駅~丹波口間の新駅設置について合流部分の干渉などの支障が無くなります。
新駅の設置予定地は、「JR山陰線(嵯峨野線)」と「七条通」と交わる交差部付近です。
新駅の設置予定地を南東側から見た様子でです。
写真右側が「JR山陰線(嵯峨野線)」で、写真左側が東海道線の大阪駅方面と山陰線を接続する連絡線です。
新駅は「相対式ホーム2面」になりますが、合流部分のため連絡線を廃止しないと西側の「二条・亀岡方面」のホームが設置出来ない事が分かります。
西側の連絡線側から見た様子です。
上空から見ると線路が三角形になっており、このような配線は「デルタ線」と呼ばれています。
「連絡線」は新しい「ラーメン高架橋」です。これを廃止するのはもったいない気もします。「連絡線」は廃止後はどうなるのでしょうか?
「乗りものにニュース」によると ” 線路跡地についてJR西日本広報部によると、京都市が高架橋の一部を活用したうえで、新駅や梅小路公園の整備などを行う方向で検討” となっています。解体されるのではなく、なんらかの方法で活用されるようです。
連絡線は、JR貨物の「京都貨物駅」方向に向かいます。
JR貨物「京都貨物駅」の北東側出入口です。
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