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2015年3月 2日 (月)

大阪国際空港(伊丹空港) 航空法による制限高がすぐに分かる「大阪国際空港高さ制限回答システム」

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-航空法による高さ制限-
 「大阪国際空港(伊丹空港)」が無かったら梅田にもっと高い超高層ビルが建てられるのにとビルヲタの私はずっと思っていました。

 しかし、「大阪国際空港(伊丹空港)」は現実に存在するし、大阪市内と近いので便利である事も事実です。

 また日本は大規模災害が多いので、リスク分散の意味でも内陸にあり地盤が安定しており、なおかつ津波や高潮の心配が無い「大阪国際空港(伊丹空港)」を残しておいて良かったと「東日本大震災」を経験して思うようになりました。
 
● 大阪国際空港高さ制限回答システム
 新関西国際空港株式会社の「大阪国際空港高さ制限回答システム」というマウスをクリックするだけで瞬時に制限高(標高)を応えてくれる優れたアプリケーションソフトがあるのをご存知でしょうか?

 「建築等可能高=制限高-照会地の地盤の高さ(標高)」です。照会地の地盤の高さ(標高)を調べると、何メートルまでのビルが建設可能か分かります。地盤の高さ(標高)は、Googleマップ等で調べる事が出来ます。

 「水平表面」の高さ制限の45mが57m、「外側水平表面」の高さ制限の295mが307mとなっていますが、これは大阪国際空港(伊丹空港)の標点の海抜高の12mをプラスしているためです。


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制限表面概略図

 空港周辺の高さ制限には、各滑走路の前後に設定される(1)進入表面・(2)延長進入表面、各滑走路の周囲に設定される(3)転移表面、空港の「標点」からの距離で決定される(4)水平表面・(5)円錐表面・(6)外側水平表面があります。

 引用資料 新関西国際空港株式会社
 空港周辺の物件設置制限情報 

● 航空法による高さ制限の計算方法
 「大阪国際空港高さ制限回答システム」のようなアプリケーションソフトが無い都市の場合は、大雑把ですが手動で計算する事が出来ます。

 「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。高さ45mまでの「水平表面」は4,,000mまでです。
 仮に「標点」から10km離れていたとします。その場合は10,000m-4,000m=6,000m、6,000m÷50m=120m、120m+45m=165mです。高さ165mのビルが建設可能です。

 ただし、これは空港の標点の地盤の高さ(海抜高)と建設予定地の地盤の高さ(海抜高)が同じ場合なので、実際はその差も計算に加える必要があります。


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大阪国際空港(伊丹空港)の制限表面
 「制限表面概略図」では「制限表面」は円形ですが、大阪国際空港(伊丹空港)の制限表面は、かなり規制が緩和されていて金魚のような形状になっています。

 引用資料 新関西国際空港株式会社(PDF)
 大阪国際空港の制限表面区域図 

 「円錐表面」は、50mごとに1m緩和されます。「外側水平表面」は、高さ295m以上の建物等は建てる事が出来ません。
 正確には外側水平表面は、「高さ295m+大阪国際空港(伊丹空港)の標点の海抜高の12m-照会地の地盤の高さ(海抜高)」以上の建物等は建てる事が出来ません。

● 関西国際空港の制限表面
 関西国際空港の制限表面は、関西国際空港がかなり南側にあるので、大阪市内は関西国際空港の制限表面区域には含まれません。

 新関西国際空港株式会社(PDF)
 関西国際空港の制限表面区域図 


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梅田1丁目1番地計画
 
阪神梅田本店が入居する大阪神ビルディング及び新阪急ビルの建替計画です。地上38階、塔屋2階、地下3階、高さ約190mの超高層ビルが建設される予定です。

 「大阪国際空港高さ制限回答システム」によると制限高(海抜高)は、北端が約190m、南端が約191mとなっています。
 航空法での高さ制限は、約190m~約191m-地盤の高さ(海抜高)となります。このあたりは海抜がほぼ0mと思われるので、高さ約190mは高さ制限の限界だと思われます。


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中之島フェスティバルタワー・ウエスト(仮称)
 「朝日新聞社」は、中之島で「大阪・中之島プロジェクト西地区」である「中之島フェスティバルタワー・ウエスト(仮称)」の建設を行っています。地上41階、地下4階、高さ199.27mの超高層ビルが建設中です。

 「大阪国際空港高さ制限回答システム」によると制限高(海抜高)は、北端が約203m、南端が約204mとなっています。
 航空法での高さ制限は、約203m~約204m-地盤の高さ(海抜高)となります。このあたりは海抜がほぼ0mと思われるので、3mくらいの余裕があると思われます。


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JR天王寺駅
 将来的に超高層ビルへの建て替えの可能性がある「JR天王寺駅」です。あくまでも私の妄想ですが・・・

 「あべのハルカス」は、以前は「外側水平表面」の範囲に含まれていたため、高さ295m以上の建物等は建てる事が出来ませんでしたが、規制が緩和されて「外側水平表面」から除外されたので、航空法による高さ制限が無くなり、高さ300mの超高層ビルが建設可能となりました。

 正確には、「高さ295m+大阪国際空港(伊丹空港)の標点の海抜高の12m-あべのハルカスの地盤の高さ(海抜高)」が高さ制限でした。

 「大阪国際空港高さ制限回答システム」によると「JR天王寺駅」は全域で制限表面の「範囲外」となっているので「あべのハルカス」と同じく航空法での高さ制限がありません。


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夢洲(ゆめしま)の統合型リゾート(IR)候補地
 大阪市は、「夢洲(ゆめしま)」にカジノやホテル、劇場などを集めた「統合型リゾート(IR)」の誘致を積極的に進めています。

 「大阪国際空港高さ制限回答システム」によると「統合型リゾート(IR)」候補地は、制限高(海抜高)約270m~約307mの範囲にあり、南西端の一部は制限表面の「範囲外」となっています。

 航空法での高さ制限は、約270m~約307m-地盤の高さ(海抜高)となります。「夢洲(ゆめしま)」は、「関西国際空港」の制限表面区域には含まれないので、「大阪国際空港(伊丹空港)」の制限表面区域だけを考慮すればいいです。

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