奈良市 興福寺「中金堂平成再建工事」 2015年5月10日の建設状況
-興福寺・中金堂再建-
世界遺産にも登録され、日本で最も有名な仏像の一つである「阿修羅像(あしゅらぞう)」がある「興福寺」では、「中金堂」の「中金堂平成再建工事」が行われています。
「中金堂」は、奈良時代初めに創建され、平安時代以降7度焼失し、再建が繰り返されましたが、1717年に消失した後は本格復興はされませんでした。
創建当初の「中金堂」の規模は、東西36.6m、南北23m、最高高さ21.2mの非常に立派な建物だったそうです。
再建される中金堂は2010年10月に「立柱式」を終え、2018年10月の落慶を目指します。再建には60億円という多額の費用が見込まれています。
素屋根で覆われているので内部の様子は分かりません。今回UPするためにネットで調べていると中金堂再建現場を初めて一般公開していた事が分かりました。
開催日程は、2015年4月6日(月)~4月19日(日)の14日間でした。すでに終わっています。全く知りませんでした。大ショック・・・ 写真を見るとかなり完成しています。
朝日新聞(2015/04/06)
屋根瓦すぐ間近で 奈良・興福寺中金堂の再建現場公開
別方向から見た様子です。
将来的には、「中金堂」の回廊も再建される予定です。回廊の基壇はかなり前に再建されています。
将来的には、南側の「南大門」も再建される予定です。「南大門」の基壇は再建されています。
「興福寺」は、奈良県庁あたりも境内だった巨大寺院でしたが、明治初期の「廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)」の嵐に巻き込まれ、一時は廃寺寸前となり、五重塔、三重塔さえ売りに出される始末でした。
もし「廃仏毀釈」が行われなかったら、「興福寺」は今も凄い規模の寺院だったと思います。歴史は愚かな行為の繰り返しですね・・・
最後に、奈良県庁舎屋上広場から見た様子です。
奈良県庁は高さは低いですが、奈良は京都以上に高い建物が無いので眺望は抜群です。ただし庇(ひさし)がかなり張り出しているので下は見る事が出来ません。
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