京都大学のiPS細胞研究拠点「京都大学(南部) iPS細胞研究所第3研究棟」 2015年5月3日の建設状況
-京都大学・iPS細胞研究所-
山中伸弥教授が所長を務める「京都大学 iPS細胞研究所」では、iPS細胞作製技術を用いて創薬、新しい治療法の開発、病気の原因の解明や再生医療への応用を実現するための研究を行っています。
「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」が2010年4月に設立されてから5年が過ぎました。約150人の研究者や研究支援者が集まってスタートした研究所も、現在では300人を優に超える大所帯となっています。
一番最初に稼働した「第1研究棟」に続き、「第2研究棟」が2015年3月に竣工、「第3研究棟」が建設中、更に「総合研究棟」も動き出そうとしています。
引用資料 京都大学・キャンパスマップ(PDF)
医学部・病院・薬学部構内
● 武田薬品工業と共同研究
「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」と「武田薬品工業」が、iPS細胞技術の臨床応用に向けた共同研究の実施に関する契約を締結しました。
武田薬品工業・ニュースリリース(2015/04/17)
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)と武田薬品の iPS細胞研究に関する10年間の共同研究契約締結について
武田薬品は湘南研究所内の研究設備、および10年間で200億円の提携費用を提供します。武田薬品はさらに、10年間で120億円以上に相当する研究支援(施設、設備、武田薬品の研究者など、さまざまな研究支援)を提供します。
残念ながら研究場所は京都ではなく、神奈川県のく「武田薬品湘南研究所」が拠点ですが、「京都大学 iPS細胞研究所(CiRA:サイラ)」の基盤が大幅に強化される事は間違いありません。「京都大学」は、日本国内のiPS細胞研究において圧倒的な地位を築きつつあります。
① 京都大学iPS細胞研究所(第1研究棟)
2010年5月8日に竣工式・開所式が行われた「CiRA(サイラ:Center for iPS Cell Research and Application) 京都大学iPS細胞研究所」です。
研究者と職員の人員は、臨床応用を目指す研究の拡大などで建物内に収まり切れなくて、周辺の京都大学の施設や民間の建物を間借りしている状態です。
② 第2研究棟
「第2研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積5,478.53㎡です。「メディカルイノベーションセンター棟」の東側かつ「京都大学iPS細胞研究所」の北側に建設され、2015年3月に竣工しました。
「第2研究棟」は、「第1研究棟」と渡り廊下で接続し、研究の拡大に伴うスペース不足を解消するために利用されます。
③ 第3研究棟
「第3研究棟」は、地上5階、地下2階、延床面積7,673.15㎡です。「第1研究棟」の東側で、病院地区給水センターが位置していた場所に建設されます。
「第3研究棟」は、再生医療用のiPS細胞を作製し備蓄する「iPS細胞ストック」事業の拠点施設となる見通しです。
「第3研究棟」は、全国的な建築資材の高騰や人材の不足により、参加した全社が予定価格を上回り、落札者が決まらず、再公告していました。2015年2月10日にやっと落札者が決まりました。
現在は既存建物の解体工事を行っています。
南東側から見た様子です。
工事名は「京都大学(南部)iPS細胞研究所第3研究棟新営その他工事」で、工期は「労災保険関係成立票」によると2015年2月17日~2016年3月31日(予定)です。建築主・設計者・監理者は「京都大学」、施工者は「松村組」となっています。
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