山陽電鉄本線(明石市内)連続立体交差事業(第2期) 祝!下り線・下り線共に高架に移行 Part3・高架に移行した「西新町駅」の周辺&国道2号線交差部編
-山陽電鉄本線(明石市内)連続立体交差事業-
「山陽電鉄本線(明石市内)連続立体交差事業」は、明石市内の山陽電鉄本線の「大蔵谷駅」~「林崎松江海岸駅」の約3,845mを連続立体交差化するプロジェクトです。
「明石駅」を含む「大蔵谷駅」~「明石川」の約1,954kmを第1期事業として1994年度に完成しました。
残る「西新町駅」を含む「明石川」~「林崎松江海岸駅」の約1,891mを第2期事業として鉄道を高架することにより西新町駅周辺の交通の円滑化、良好な市街地の形成を図るとともに、駅前広場の整備等地域の活性化を促進します。
● 2015年6月20日(土)に上り線・下り線を高架に切り替え
工事の進捗に伴い、2015年6月20日(土)の始発列車から、西新町駅付近(明石川~林崎松江海岸駅東方)を高架線路に切り替えての運行を開始しました。
山陽電気鉄道 お知らせ(PDF:2015/03/19)
明石市内 山陽電鉄本線連続立体交差事業に関するお知らせ
山陽電鉄本線(明石市内)連続立体交差事業(第2期)
◆ 事業名称-明石駅周辺山陽電鉄連続立体交差事業(2期)
◆ 延長-約1,891m
◆ 踏切除却数-9ヶ所
◆ 対象駅-西新町駅
◆ 事業主体-兵庫県
◆ 工事完了-2016年度(予定)
◆ 総事業費- 約261億円
「西新町駅」です。「RCラーメン高架橋」となっています。
「西新町駅」の南口側です。
「西新町駅」の北口側です。
2015年6月20日(土)から高架に移行して、使用されなくなった複線の仮線はフェンスで閉鎖されいています。
多くの高架工事では、仮線を1線ずつずらして1線ずつ高架橋を建設するのですが、複線分の土地を買収して複線の仮線を建設し、一気に複線の高架橋を建設しました。仮線の部分は側道になります。
複線を一気に高架化するのは買収する用地の面積が広くなるので全国的に非常に珍しいです。しかし、2回に分けて建設する必要が無いので、工期が短い上に工費を大幅に抑える事が出来ます。
閉鎖された仮設の「西新町駅」です。
現地に掲示されている「西新町駅付近の完成イメージ」です。北口側には、駅前広場が整備されます。
この先に駅前広場が整備されます。
国道2号線交差部です。
国道2号線交差部です。工事前は、立派なコンクリート高架橋の「国道2号線」が、地上の「山陽電鉄本線」の線路をオーバーパスしていました。
その後、「国道2号線」のコンクリート高架橋を解体して、仮設の高架橋に架け替えました。高架移行時に作業が短時間で行えるようにするためです。
「国道2号線」の仮設の高架橋の残骸です。
最大の難関が、国道2号線交差部の「山陽電鉄本線」の橋桁の構築でした。「国道2号線」の仮設の高架橋と「山陽電鉄本線」の橋桁の高さがほぼ同じなためです。
「国道2号線」の仮設の高架橋を維持したままでは、高さがほぼ同じ「山陽電鉄本線」の橋桁の構築は不可能です。
国道2号線に踏切を一時的に設置
どのように工事を行うのだろう? と楽しみにしていましたが、大胆にも交通量が非常に多い「国道2号線」に踏切を一時的に設置して、「国道2号線」を先に地上に降ろすという逆転の発想を採用しました。
工事現場をいろいろ見ていると「なるほど!そういう方法があったのか!」感心させられる事にたくさん遭遇します。日本には優秀な技術者がたくさんいるんだなあ! と改めて実感します。
私には、交通量が非常に多い「国道2号線」に踏切を一時的であっても設置するという方法は、到底思い浮かびません。交通渋滞を招くとクレームが発生しそうで、最初から無理だと除外してしまいます。
「山陽電鉄本線」が高架に移行しても交差部周辺の「国道2号線」はまだまだ整備が続きます。
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