J・フロントリテイリング 「大丸心斎橋店」の本館建て替えをほぼ決定? 外観は保存し、オープンは2019年の見通し
大丸心斎橋店-
「J・フロントリテイリング」は、「大丸心斎橋店(本館、北館、南館)」を中心とする心斎橋地区再開発について検討を進めています。
7月18日にほぼすべての大手新聞社が、「(1)大丸心斎橋店の「本館」を建て替え、(2)外観の意匠を残す方針、(3)年内をメドに「本館」の営業を取りやめ、(4)新装オープンは2019年の見通し、(5)総投資額は300億円規模」という内容を報道しました。
毎日新聞(2015/07/18)
大丸心斎橋店:本館建て替えへ 外観生かす方向で検討
産経新聞(2015/07/18)
ヴォーリズ設計「心斎橋大丸」建て替えへ…築80年の外観生かし、平成31年オープン目指す
一方で、「J・フロントリテイリング」は、「本日、一部の報道機関において、 (中略) これは当社又は同社が正式に発表したものではありません。 (中略) 現時点において何ら決定した事実はございません。今後開示すべき事実を決定した場合には、速やかにお知らせいたします。」と発表しています。
J・フロントリテイリング(PDF:2015/07/18)
本日の一部報道について
過去の経験からして、マスコミが先に報道した場合、企業はIRニュースなどで、「当社が正式に発表したものではありません。」と否定して、後日正式発表する場合が多いです。1社ならともかく、ほぼすべての大手新聞社が報道しているのでほぼ間違いはないと思います。
大阪のミナミは、「インバウンド観光(訪日外国人旅行)」で沸騰しています。「大丸心斎橋店」のは、2015年3月~5月の売上高に占める免税品の比率が21.6%と国内百貨店でトップクラスだそうです。
「南館」も建て替えるのかな? と思っていましたが、営業しながら順次改装し、急増する「インバウンド観光(訪日外国人旅行)」に対応した売り場にするようです。
大正モダン建築の大丸心斎橋店本館
「大丸心斎橋店本館」は、非常に豪華で美しい建物です。1期が1922年、2期が1925年、3期が1933年と3期に分けて増築されました。
アメリカ出身の建築家「ウィリアム・メレル・ヴォーリズ」の代表作の一つで、アールデコやネオ・ゴシック様式を織り交ぜた「大正モダン建築」として知られています。
1945年の大阪大空襲で上層階を焼失しましたが、その後、雰囲気を保ったまま修復・増築されました。
近代の大阪を代表する歴史的建造物の一つですが、階高が低く圧迫感があるのも事実です。また設備の老朽化も目立っています。
「大丸心斎橋店本館」を南西側から見た様子です。連絡通路でつながっている「南館」は、営業しながら順次改装し、急増する「インバウンド観光(訪日外国人旅行)」に対応した売り場にするようです。
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