阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業 Part1:淡路駅 2015年8月1日の建設状況
-淡路駅(あわじえき)-
「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」は、東淀川区の「淡路駅」を中心とした阪急電鉄京都線3.3kmと千里線3.8kmの合計7.1kmを高架化し、17ヶ所の踏切を無くし、都市計画道路などの交差道路を整備するプロジェクトです。
駅としては、「淡路駅」、「崇禅寺駅」、「下新庄駅」、「柴島駅」の4駅が高架駅になる予定です。
1997年1月に用地買収に着手し、2008年9月に工事に着工しました。計画では2018年度に高架に移行、2020年度に事業完了と非常に息の長い工事になります。
駅としては、「淡路駅」、「崇禅寺駅」、「下新庄駅」、「柴島駅」の4駅が高架駅になる予定です。
新しい「淡路駅」は、4層構造の島式2面4線の高架駅になる予定です。駅の高さは約30mになります。
現在の「淡路駅」の手書きの配線図です。京都線と千里線の上りと下りが3ヶ所で平面交差する非常に複雑な配線となっています。そのため「淡路駅」に到着する前の電車は信号待ちが頻発します。
改良後の「淡路駅」の手書きの配線図です。下りと(4階)と上り(3階)が立体交差になり「淡路駅」のネックだった頻発する信号待ちは解消されます。
前回の取材が2014年7月26日だったのでほぼ1年ぶりです。「淡路駅」南側(柴島駅方)の「千里線」を覆う巨大な構造物が姿を表していました。
南西側から見た様子です。
手前の線路は、「淡路駅」南西側(崇禅寺駅方)の「京都線」です。
柱が「鉄骨造(S造)」、梁と床が「鉄筋コンクリート造(RC造)」のハイブリッド構造になっています。
「淡路駅」南側(柴島駅方)の千里線の踏切から「淡路駅」方向を見た様子です。この部分は、現在の線路の上に高架構造物を構築する「直上施工」で行われています。
この部分も柱になります。
床を挟んで支える重量が違うので鉄骨の太さが全然違います。
鉄骨を接続するための「エレクションピース」が見えます。「エレクションピース」は、工場で溶接された羽根型の板で、本体溶接後にはガス切断して撤去します。
鉄骨の柱が太いです。
基礎は「場所打ちコンクリート杭」ですが、「こんな狭い場所でよく構築するなあ!」といつもながら感心します。
新しい「淡路駅」の工事現場です。駅全体が現在の「淡路駅」の南東側に移動します。「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」は、「直上施工」、「別線施工」、「仮線施工」の3工法で工事が行われますが、淡路駅部分は「別線施工」が採用されています。
ゲートが開いていたので「淡路駅」の橋脚が見えました。作業員と比べるとめちゃめちゃ太い事が分かります。「淡路駅」の本体は、「ラーメン高架橋」のようです。
「淡路駅」の橋脚が続いています。
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