梅田1丁目1番地計画ビル(仮称) 新阪急ビル跡地側のⅠ期部分 2015/08/31 地下躯体の鉄骨建方が進行中!
-梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)-
阪急阪神ホールディングスは、阪神梅田本店が入居する「大阪神ビルディング」と「新阪急ビル」の建て替え計画を進めています。
「新阪急ビル」の解体を進めていましたが、地上躯体の解体工事が完了して、2015年7月21日(火)にⅠ期部分の新築工事に着手しました。
引用資料 阪急阪神ホールディングス(PDF:2015/07/21)
梅田1丁目1番地計画(大阪神ビルディング及び新阪急ビル建替計画)は、本日、Ⅰ期部分の新築工事に着手しました ~「DBJ Green Building 認証」の最高ランクを取得 ~
梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)の概要
◆ 所在地-大阪府大阪市北区梅田一丁目1、1-2、1-3、8-1
◆ 階数-地上38階、塔屋2階、地下3階
◆ 高さ-最高部188.9m
◆ 敷地面積-12,192.83㎡(重複利用区域含む)
◆ 建築面積-10,348.95㎡
◆ 延床面積-258,856.89㎡(容積対象床面積240,785.57㎡)
◆ 構造-鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
◆ 用途-百貨店、オフィス、集会所、駐車場
◆ 建築主-阪神電気鉄道、阪急電鉄
◆ 設計者-(基本設計)日本設計、(実施設計)竹中工務店
◆ 施工者-竹中工務店
◆ 解体工事-2014年10月01日(新阪急ビル)
◆ 着工-2015年07月21日(Ⅰ期部分)
◆ 竣工-2022年03月下旬予定(全体竣工)
工事施行計画の概要
スケジュール
① Ⅰ期工事(新阪急ビル解体工事着手)-2014年10月01日
② 大阪神ビルディング東側解体工事着手-2015年02月18日
③ 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)Ⅰ期部分新築工事着手-2015年07月21日
④ Ⅰ期工事竣工(新阪急ビル、大阪神ビルディング東側部分)※新百貨店の部分開業-2018年春頃予定
⑤ Ⅱ期工事(大阪神ビルディング西側解体工事着手)-2018年春頃予定
⑥ 梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)Ⅱ期部分新築工事着手-2019年春頃予定
⑦ Ⅱ期工事竣工(新百貨店部分)※新百貨店の全面開業-2021年秋頃予定
⑧ 全体竣工※オフィス部分の開業-2022年03月春頃予定
撮影日2015年8月31日
Ⅰ期部分は、「新阪急ビル」と「大阪神ビルディング東側部分」ですが、2015年7月21日(火)にⅠ期部分の新築工事に着手したのは「新阪急ビル」の部分です。
撮影日2015年8月31日
地下躯体の鉄骨建方が行われています。下記の理由で作業工程がやたら早いです。近くの「大阪富国生命ビル」や「清和梅田ビル」で採用されたのと同じか近い工法です。
(1) 既存建物の地中外壁を補強して再利用するため「山留め壁」の構築は行わない。
(2) 既存建物の基礎を補強して再利用するため「場所打ちコンクリート杭」の構築は行わない。
撮影日2015年8月31日 前回UPした時より2スパン分鉄骨が南側に伸びています。
この後の工程予想
① 新しい1階床を構築、新しい1階床を重機等が乗入れる作業床とする。
② 地上階の鉄骨建方を行う。
③ 地上階の鉄骨建方と同時に、旧躯体の地下階を下に向かって解体を行う。
④ 新ビルの地下階の構築を行う。
撮影日2015年8月31日 「新阪急ビル」は、地下5階まであったので地下5階の床まで、この「CFT柱」は到達していると思われます。
撮影日2015年8月31日 少し方向を変えた様子です。
撮影日2015年8月31日 北側部分です。
撮影日2015年8月31日 南側部分です。既存建物の地下1階を解体して、地下1階床を鉄骨建方を行う作業床として使用しています。
撮影日2015年8月31日
鉄骨を建てる(貫通させる)「開口部」がたくさん開けられています。作業員が誤って落下しないように黄色い囲いが設置されています。
上からは想像するしかありませんが、「地下2階床、地下3階床、地下4階床」にも同じように「開口部」が開けられていると思われます。
撮影日2015年8月31日
油圧ショベルで見づらいですが、「開口部」は床の強度を失わないように、鉄骨を通す必要最小限の大きさである事が分かります。
撮影日2015年8月31日 南側から見た様子です。
撮影日2015年8月31日
「新阪急ビル」が地下5階、「梅田1丁目1番地計画ビル(仮称)」は地下3階と階数が減るので、地下階の階高が高くなります。
撮影日2015年8月31日 既存建物の地中外壁を補強してそのまま使用します。そのため「山留め壁」は構築していません。
撮影日2015年8月31日
すぐ横にある「新阪急ビル」の柱の残骸と新しいビルの柱の位置が異なります。このことからも基礎は「天満砂礫層」を支持地盤とする「直接基礎」であると推測出来ます。
「直接基礎」は、分厚い「鉄筋コンクリート造」の板である「耐圧盤(たいあつばん)」で、ビル全体を支えるため、柱の位置が少し変わってもそれ程問題はありません。
逆に、「場所打ちコンクリート杭」の場合は、その上に柱を構築しないと意味がありません。そのため「場所打ちコンクリート杭」の位置は、非常に重要となります。
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